生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 水防のために

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■また、台風が来ています。

今回の台風は、変な動きをしております。

 

本当に、迷走台風です。

 

www.ksdh.or.jp

■早めの避難が必要ですが、

避難をするときには、

どのようにしておけばよいでしょうか。

 

■まず、電気のブレーカーは切っておいてください。

これは、

大水が発生した場合、

漏電から、火災になることを防ぐためです。

 

■そのほかにも、

水につかってしまった、家庭電化製品にも注意が必要です。

 

水没した家庭電化製品も、きれいな水で洗って、

ちゃんと乾かせば、使えます。

 

この作業を行わずに、

スイッチを入れると、

漏電して、壊れてしまいます。

 

■特にエアコンは、

漏電しないように作ってありますが、

そのままスイッチを入れると間違いなく壊れます。

 

■エアコンは、

きれいに洗って、乾かさないといけません。

 

電気が復旧して、

使えるようになった時、

エアコンが使えるか、使えないかで、

環境が全く違います。

 

■エアコンはほかの家庭電化製品と違って、

買ってきて、すぐに使えるわけではありません。

壊れると、取り付けるまでに時間がかかります。

 

まして今年は、猛暑です。

命にかかわる暑さなのです。

 

自分の体を守るためにも、

エアコンのことを思いやってください。

 

農業 ソーラーシェアリング 大豆

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■ソーラーシェアリングの下の大豆が、

だいぶ大きくなりました。

大豆はソーラーシェアリングと相性が良いようで、

かなり立派に育っています。

■今年は梅雨が短く、

本当に雨が少ない状況でした。

発芽率が悪く、かなり苦労しました。

 

■大豆の最適な発芽温度は、

34度から36度くらいです。

 

ただし、

42度から46度でも、なんとか発芽します。

 

夏場の直射日光が照りつけている地面は、50度になるので、

大豆には過酷な気温です。

■それにもまして、

大豆の発芽に必要なのは、

水分量です。

 

大豆の種は、十分に吸水しないと、

発芽しません。

ですから、

雨が降らないと、発芽してくれないのです。

 

■今年は、

梅雨が極端に短く、

雨が少なくなりました。

 

■それに猛暑が追い打ちをかけています。

水分不足と、

猛暑で、土中の水分がどんどん逃げて行ってしまいます。

 

■そんな時に、ソーラーシェアリングは役に立ってくれます。

直射日光を遮ってくれて、

土が乾燥するのを防いでくれるのです。

 

■みなさんは

葉っぱに朝露がついているのを、

見たことがあるでしょうか?

 

あれと同じことが、

ソーラーシェアリングでは起こるのです。

 

■畑の上にある太陽光パネルに、朝露がついて、

明け方になると、ぽたりぽたりと

大豆の上に落ちるのです。

 

これが、

ちょうどよい湿り気を

与えてくれるのです。

 

農業 温室型ソーラーシェアリング 

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■温室型ソーラーシェアリングの見学に行ってきました。

■この温室の特徴は、塩ビとか、農ポリとかを使わずに、

透明な波板を使っているところです。

 

ポリカーボネートの波板であれば、

入手は簡単ですし、安価です。

長期間持ちますし、交換することも簡単です。

 

■メンテナンスも、

波板の上に太陽光パネルの交換や、

波板の交換をすることを考えれば、

やりやすいのではないかと考えます。

 

太陽光パネルの下に、

通常のビニールハウスを設置することも考えましたが、

耐用年数と、交換にかかる手間を考えれば、

こちらの方がコスト的に有利なのではないかと

考えています。

 

■中で作っているのは、

ブルーベリーであり、

無加温の状況ながら、

温室の効果を生かして、

促成栽培を、

目指しています。

 

■パネルを

屋根材として利用することを考えてきましたが、

この形のほうがメンテナンスが簡単で、

有効なのではないかと考えております。

 

防災 今年の海は、生ぬるい。

 みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■台風13号が発生しました。

また、台風が上陸しそうです。

 

今年の海は、

生ぬるいです。

 

いつもの年なら、

海に入ると、

ちょっと冷たくて、気持ちがいいのですが、

今年は、生ぬるいです。

 

海水温が高くなっているのが分かります。

 

■海水温が高くなっていると、

台風がどんどん発達します。

2018年8月3日の海水温です。

 

 

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30度がピンクの海域です。

台風が南からやってくると、

海水温の高いところを通るのが分かります。

 

海水温が高いところを通ると、

台風はどんどん発達します。

 

■2017年8月3日の海水温です。

 

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■2018年に比べると、27度の線が、だいぶ南にあることが分かります。

赤よりもピンクのほうが、海水温が高いのです。

 

■今までの台風は、

九州に近付いて、

それから、日本上陸するルートが多くありました。

 

■関東に近付く場合でも、

太平洋の真ん中は、

海水温が低く、

台風が発達することはなかったのですが、

今年は、海水温が高いので、

勢力が衰えないまま、

日本列島に上陸することが考えられます。

 

■今年の台風には、

今まで以上の警戒が必要です。

 

 

 

防災 水害対策 水が引いた後に

 みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

seisanbichiku.hatenadiary.jp

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■水が引いた後の対策です。

作業をするのには、いろいろな道具が必要です。

まず、安全靴が必要です。

 

これは、

大水で流されてきたものの中に、

いろいろなものが入っているからです。

 

釘が刺さったいたとか、

割れたガラスとか、

いろいろなものが転がっています。

水害の後は、危険物でいっぱいなのです。

 

■その対策として、

安全靴があります。

安全靴は、踏み抜き防止として、

金属の板が、中に入っています。

そのため、釘を踏んだとしても、

刺さらないように設計されています。

 

■安全靴が用意できないのであれば、

安全インソールを

使います。

 

これは、靴の中に敷いて、

釘などを踏み抜いたとしても、

怪我をしないようにするものです。

 

中に金属が入っているので、

安全です。

 

■安全靴はさすがに用意することが大変でも、

安全インソールであれば、

今あるスニーカーに入れれば、

OKです。

 

■また、水害時に避難するときでも、

安全インソールがあれば、

安全に避難することができます。

 

■流れている水の中で、

危険なものを踏み抜く可能性がありますが、

安全インソールがあれば、

怪我をする確率が、かなり少なくなります。

防災 水害対策 水が引いた後に

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

アメリカでは、

水害被害にあった後に、

このような手順で、後片付けをする

マニュアル作成を作成しております。

https://www.epa.gov/sites/production/files/2015-09/documents/flood_booklet_en.pdf

 

すべて英語ですが、

簡単な英語を使っており、

とても分かりやすくなっております。

参考にしてみてください。

 

■その中で目に付いたのが、

ゴーグルとレスピレーター(保護マスク)です。

 

■ゴーグルは、通気用の穴が開いていないものを使用すること。

 

日本の水害の後片付けはどうでしょうか?

ゴーグルすらつけていない人がほとんどです。

 

水害の現場は、いろいろな病気の原因がたくさんあります。

 

作業をしている最中に、

異物が、目に入ったら、大事です。

そのために、通気口の空いていないゴーグルを推奨しています。

 

■レスピレーター(保護マスク)についても、

指導しています。

 

花粉症用のマスクや、風邪用のマスク、ダストマスクでは、

十分に対処できません。

 

N95マスクを推奨しています。

これは、微粒子を95%カットすることを目的にしており、

PM2.5に対しても有効な保護マスクです

 

インターネットで検索してもらえれば、出てきます。

 

■これらを利用しないと、十分な対策にはなりません。

 

■被災地は猛暑で大変だと思いますが、

適切な防護をしないと、

2次被害を引き起こしかねません。

 

 

防災 水害の後片付けの時は

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■平成30年7月豪雨災害では、多くの方が、

水の被害を受けました。

 

水が引いた後、

どのようにすればいいのか、

そのことを考えます。

 

■水害を受けたら、

家財道具を運び出して、

家の中を片付けると思います。

 

■その時にやってほしいのは、

写真を撮ることです。

 

なぜ写真を撮るのか。

それは、被害状況を、

記録として残しておくことが必要だからです。

 

■多くの人は、

自宅に損害保険をかけていると思います。

保険会社が、

損害保険の査定を行う場合に必要になるのが、

証拠写真です。

 

写真があれば、

どこまで水が来たとか、

泥がどのくらいまであったとか、

いろいろなことを記録として残しておくことができます。

 

■それがないと、

どのような被害なのか、

判断することが難しいのです。

 

ですので、

必ず、

記録を残しておくことが必要なのです。

 

スマホガラケーのカメラで十分です。

 

それらのカメラがない場合は、

コンビニやホームセンターでも、使い捨てカメラが売っています。

これらを利用して、

必ず、記録を残しておいてください。