生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 ブロック塀対策

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

今日はブロック塀について考えます。

this.kiji.is

熊本地震の時に、

ブロック塀の下敷きになって亡くなった人の遺族が、

裁判を起こしています。

 

■大災害が起こったときでも、

地震に耐えられる構造でなければ、

損害賠償を請求される可能性があります。

 

地震とブロック塀 補修進めよう 倒壊の責任負う可能性  法テラス|法律を知る  相談窓口を知る  道しるべ

 

■例えば、

道路際にブロック塀があり、

それが、地震で倒れて、通行人がけがをした場合、

損害賠償を求められる場合があるのです。

 

地震の被害と、

倒れたブロック塀が相手を傷つけて、

損害賠償をうけたら、

踏んだり蹴ったりです。

 

■実際のところ

ブロック塀の被害が多いことから、

ブロック塀の撤去に補助金を出している市町村が、

ほとんどです。

 

インターネットで調べれば、

すぐに出てきます。

 

■もし、自宅の周りにブロック塀があったら、

撤去して、生け垣にすることを

お勧めします。

 

アクアポニックス 植え替え

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

今日は、農業の話題です。

 

■温かくなり、魚の活動も活発になってきたので、

レタスの移植を行いました。

 

■アクアポニックスでは、

構造上、

肥料をやることも、農薬を使うこともできません。

両方とも、魚が死んでしまうからです。

与えられるのは、魚の餌だけです。

だから、

無農薬、無肥料の野菜の「魚が育てた野菜」ができます。

 

■肥料を与えないで、

野菜が育つのかと、疑問を持つ方がいます。

 

肥料がなければ、

栄養分を取るために、野菜は根を伸ばします。

根を伸ばした先にあるのは、

人間が作ったのではない、

地球の循環の中で作られた、

微生物が分解した、栄養分です。

 

■今まで、数十億年の歴史の中で、植物が本来栄養としてきた

栄養分がそこにあります。

人間が手を加えた栄養分はありません。

 

■植物本来の力が、導き出されるのです。

もちろん、

効率性を重視した野菜栽培にはなりませんが、

アクアポニックスで作った野菜は

野菜本来の、味を楽しむことになります。

 

東京暮らし防災(その4)

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

いろいろ避難の話をしてきました。

 

■それで、一番良い避難所はどこですか?

このように聞かれることがあります。

一番良い避難所は、

遠くにある避難所です。

被害のない場所の、ホテルなどに行くのが一番です。

 

東日本大震災でも、熊本地震でも、

被災地から100キロ離れると、ほとんど被害はありません。

 

ですので、

震源から100キロ程度離れた場所まで、

避難しておけば、

普通の生活が遅れます。

 

■大きな災害が起きたら、

避難所に行くもの。

いつも、そのように話しています。

 

■ただ、実際は、

災害が起こった場所に、いるのは、困難ですし、

東日本大震災熊本地震でもそうであったように、

災害関連死につながる場合もあります。

 

■無理な車中泊をするのではなく、

慣れないテント泊をするのではなく、

余震の少ない場所まで避難して、

そこで、心と体を休めて、

災害復旧に取り組むのが

大事なことです。

 

 

 

東京暮らし防災 (その3)

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■東京暮らし防災の続きです。

この中に、「在宅避難での片付け」があります。

 

■在宅避難をすると決めた後、

住むために、部屋の片づけをすることは重要です。

物が散乱し、足の踏み場もない状態では、

生活することなどできません。

 

この時、注意していただきたい点が、

2点あります。

 

津波の対応と、前震、本震についてです。

 

津波被害を受ける場所に住んでいる人は、

すぐに逃げます。

後片付けなどやっている時間はありません。

 

■次に問題になるのが、前震と本震がある場合です。

この判断はとても難しいです。

 

熊本地震の様に、震度7が、2度発生することは、

いままで、想定していませんでした。

 

大きな地震の後に発生する地震は、

小さくなるとの前提条件が、違ってきています。

 

■そのため、

地震が発生してから、

余震が収まるまでは、

建物の中で避難するのは、

難しくなるかもしれません。

 

熊本地震では、震度7が2回、震度6強が2回、震度6弱が3回発生しています。

このような大きな地震が連続して発生すると、

一度は耐えられても、あとからくる地震

建物が耐えられない可能性があります。

 

■今後の判断が必要になりますが、

大きな地震が2回起こる可能性があることも、

考慮しておかねばなりません。

 

 

 

東京暮らし防災 (その2)

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■今日も東京暮らし防災についてです。

 

ここには在宅避難のことが書かれています。

 

■防災情報誌、あるいは防災アプリなどでは、

災害があったら、

「まず避難所」

そのように記載されているものが多いです。

 

■実際のところ、

災害があったときには、

いきなり避難所に行くのではなく、

在宅避難が可能か、不可能か判断して、

在宅避難が、不可能であれば、避難所に行くことが賢明です。

 

■みんな災害が起きたら、

避難所に行くものと考えております。

しかし、

避難所の生活は過酷です。

熊本地震では、

地震のショックや余震の恐怖による肉体的・精神的負担が死につながった人が半数に上る」

ことが報告されています。

避難所の環境、車中泊などの環境も、原因の一つではないかと思います。

 

■できることならば、

自分が住み慣れた家で、

避難することが、生き残るために

必要なことなのです。

 

■在宅避難に必要なもの。

それは、事前の準備です。

そして、情報です。

 

■災害関連死では、肉体的・精神的負担が死につながったとあります。

地震災害を生き残った後に、

死んでしまっては、

意味がありません。

 

明日に続きます。

 

東京暮らし防災を読んで

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

東京都から、「東京暮らし防災」が発表されました。

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http://www.bousai.metro.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/746/kurashi.pdf

 

■これは、とても良い本です。

すべての皆さんに、読んでいただくよう、お勧めします。

 

女性向けと書かれていますが、

男性が読んでも十分役に立ちます。

 

在宅避難の注意点や、避難所での注意点も書かれています。

 

特に防犯に関しては、

私も知識として知っていましたが、

具体的な対策についてまでは、考えておりませんでした。

 

■例えば、

「外出時は戸締りと警戒をいつも以上に」

とあります。

 

悲しいことですが、

被災地では、窃盗、強盗、詐欺などの犯罪が増えます。

 

マスコミは、報道しませんが、

東日本大震災の時には、避難所から帰ってみたら、

いろいろなものが盗まれていた。

 

このような被害が多発しました。

そのような場合の対応も書かれています。

 

この本は、必読書です。必ず読んでください。

明日に続きます。

 

 

防災 マンション建替事情(その2)

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

マンション建替事情の続きです。

 

熊本地震で被害を受けたマンションの建て替えが始まりました。

www.asahi-kasei.co.jp

 

■これはすごい!

よくぞ短期間で、まとめられたものだ。

管理組合の奮闘ぶりが伝わってきます。

 

■ただ、

これは特殊な事例であると、考えます。

通常は、建替にこぎつけるまでに10年かかります。

 

■建替マンションに、住めるところがあり、

そこに住んでいる人がいると、

とても厄介です。

 

■被害を受けても、住んでいる人の意見です。

私は今のままで十分です。

今のままで住んでいけます。

壊れたので建替が必要なのはわかりますが、

私の住んでいる場所は、住めるのです。

なんの権利があって、

私の住んでいるところを取壊すのですか。

 

■マンション建替の合意と

居住権は全く別物なので、

このような方の説得をしているうちに

住もうとする人が、いなくなってしまうのです。

 

■それでも、

このように迅速に建て替えができたのは、

素晴らしいことです。

このような事例を参考にしなければなりません。