生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 マンション建替事情

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

地震被害を受けたマンションはどうなるのでしょうか。

マンションに住んでいる方は、ちょっとだけ考えてもらえれば、

幸いです。

 

地震被害を受けて、

マンションが住めなくなった場合は、

どのようにすればいいでしょうか。

 

地震被害を受けた場合、修繕か建て替えになります。

修繕は積立金で、工事をする場合がほとんどです。

積立金さえあれば、さほど問題になりません。

 

地震被害が大きく、取り壊して建て替える場合は、

所有者の4/5以上の賛成が必要になります。

 

■この4/5以上の賛成を取るのが、

かなり困難です。

 

■まず、現在住んでいる人が所有者なのか確認します。

賃貸のケースもありますし、

所有者が亡くなって、相続が発生していても、登記がなされていない場合があります。

所有者が、行方不明の場合もあります。

所有者が、外国人の場合があります。

施設に入っていて、認知症の場合もあります。

 

所有者を探し出し、取り壊し建て替えの賛成を

もらう必要があります。

 

■築年数が新しいマンションは、

あまり問題がありませんが、

古いマンションだと、多くの問題が発生します。

 

■マンションの建て替えは、とにかく大変で、

事務作業をやっているうちに、

所有者が引っ越していってしまう場合もあります。

 

 

マンションの建て替えはとにかく大変なのです。 

東日本大震災 あれから7年

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

今日は3月11日です。

東日本大震災から、7年が過ぎました。

 

■2011年3月11日、私は災害対策本部におりました。

情報収集業務を始めて、しばらくしてから、

津波被害の一報が入ってきました。

あの時の映像は、忘れられません。

 

■皆さんの中にも、

いろいろな被害を受けた人がいるとおもいます。

 

■そして、

いま、

皆さんは、災害に対する準備をしているでしょうか。

 

内閣府が出している、一日前プロジェクトです。

http://www.bousai.go.jp/kyoiku/keigen/ichinitimae/pdf/Ichinichi_Web2013.pdf

 

東日本大震災でどんなことが起きて、

どんな対処をしたのか。

 

実際にあったことが書かれています。

 

今日を機会に一度目を通してもらえれば、

ありがたいです。

 

首都直下地震南海トラフ地震

大きな地震が発生することは「予定」されています。

これはもう変えられません。

 

ただし、

起こる前のこと。

そして、起こった後のことは

いくらでも、変えることができます。

 

そのためには、

準備が必要です。

今日を機会に、いろいろ準備をしてください。

防災 在宅避難 生産備蓄の考え(情報4)

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

いままで、在宅避難の情報について、伝えてきました。

今回はそれのまとめです。

 

■生産備蓄では、

それぞれの場所に、情報提供と情報収集のための

タブレット端末を設置します。

 

■この端末は、

行政機関と連携し、

避難者の情報を行政に通知し、

行政からの情報を、避難者につたえる役割を持ちます。

 

■行政は、スマートフォンを通じて、災害情報提供をします。

ただこれは、市区町村全域に対しての情報提供であり、

情報量が膨大で、必要な情報を探すのが大変です。

 

■また、住民からの情報提供は、

その数が膨大な数に上り、

その情報を整理集計するために、

人員を充てなければならず、

ほかの作業ができない状況になります。

 

■そのため、

行政へ、ある程度まとめた情報を提供するためには、

避難所、避難場所、そして避難所外避難場所単位で

取りまとめた情報を送る必要があるのです。

 

■生産備蓄では、

そのための情報端末を、

それぞれの場所に、設置して、

必要な支援が、必要な人に

いきわたるようにします。

 

 

 

防災 在宅避難 生産備蓄の考え(情報3)

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■避難者の情報発信について、話をしております。

 

■避難所外避難者は、行政に対して情報を発信するすべがありません。

熊本地震の時には、ボランティアがローラー作戦で、

避難所外避難者を探して、情報を集め、

いろいろな支援を行いました。

 

■これから発生が予想される、

首都直下地震

南海トラフ地震では、

避難者が膨大になることが予想されます。

  

■首都直下地震では、埼玉県と同じの人口が

避難者となり、

福岡県と同じ人口が、避難所に入れないと

予想されています。

 

■それこそ、

東京ドームで、満員のコンサートあったと思ってください。

売店は長蛇の列、トイレはいっぱい。

帰りの電車は満員。迷子、忘れ物、いろいろな問題続出です。

それでも

そこにいるのは、5万5千人です。

 

■首都直下の場合は、

その満員の東京ドームが、100個あるのです。

人の手で、どうこうできる状態ではありません。

 

■効率よく情報を集める仕組みを作っていかねば、

なりません。

 

 

明日に続きます。

防災 在宅避難 生産備蓄の考え(情報2)

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

昨日は情報について話をしました。

今回はその続きです。

 

■情報が相手に伝わらないと、支援を受けられない。

いったいどのようなことなのか。

 

ネット販売のアマゾンに例えてみましょう。

 

アマゾンではいろいろなものが売っています。

それこそ、何万、何十万品目の商品が販売されています。

 

そして、多くのものが、いろいろな人の手を通して、

販売されていきます。

 

■なぜ売れるのでしょうか?

価格が安いから?

次の日に商品が届くから?

 

それは、商品の情報を

「的確に提供」しているからです。

 

欲しいものの情報を、

「的確に提供」できるからなのです。

 

価格が良くてよいものでも、

買う人が、その「もの」を知らなければ、

ないと同じなのです。

 

企業が広告に莫大なお金をかけるのは、

商品の情報を知ってもらうためなのです。

 

■避難者の情報も同じです。

あなたの情報が、

的確に相手に伝わらないことには、

支援をしようにも、

必要なものを、

送り届けることができないのです。

 

避難所外避難者には、この情報発信の

手段がとても少ないのです。

 

明日に続きます。

 

防災 在宅避難 生産備蓄の考え(その2 情報)

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■大災害が起きて、在宅避難をした場合、

困るのが、

「情報」です。

 

■災害が起こったとき、

一番頼りになるのは、

「ラジオ」です。

 

どこでも聞けますし、

電気がなくとも、

電池で十分対応できます。

 

ただし、ラジオは広く薄く情報を

発信するのが目的ですので、

避難所情報などの細かい情報には

対応できません。

 

■次に頼りになるのが、

スマートフォンなどの情報端末です。

これは、いろいろな情報を引き出すことができます。

避難所情報、被害情報、行政からの情報等々。

しかし、いろいろな情報がありすぎて、

どれが自分の必要な情報なのか、

分かりにくいです。

 

■防災担当の農家は考えます。

 

避難所には、

「担当者」がいて、災害対策本部に

情報が集まります。

その情報を基に、支援を行います。

 

■在宅避難の場合には、災害対策本部に

「情報が集まりません」

個人個人からの情報は集まりますが、

災害対策本部の人間が、

個別に対応できるだけの余力はないのです。

 

明日に続きます。

 

 

 

 

防災 在宅避難 生産備蓄の考え

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■大災害が発生した時は、

生活用水が不足します。

そのために、生産備蓄システムを作りました。

 

■これは、生産備蓄システムの

魚水槽と、

野菜の水耕栽培用の水槽です。 

ここに、約2000リットルの水を確保しています。

アクアポニックスの水は、川の水と同じです。

植物が生育し、魚が住んでいる環境と同じです。

生活用水としてそのまま使えますし、

簡単なろ過をするだけで、飲むこともできます。

 

■水を使い切ってしまったら、

トラックにタンクを積んで、浄水場まで

水を取に行きます。

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この水槽で、1000リットルの水を運ぶことができます。

 

浄水場の水は、飲料水としても、生活用水としても使えます。

近場の避難場所にタンクを置いておけば、

簡易給水所として使えます。

 

■すぐ近くに簡易給水所があれば、

時間をかけて、

重たい水を

毎日運ぶことはないのです。

 

■在宅避難では、

行政の支援は行き届きません。

一人一人が、地域の人たちと一緒に

準備をしておく必要があるのです。