生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

給油所危機! 

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

北陸は、大雪被害が出ています。

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連日の大雪で、通行止めが相次いでいます。

先日も、道路の復旧に、自衛隊が投入されました。

 

■雪で、タンクローリー動けず。

この雪で、タンクローリーが動けずに、燃料の提供が間に合いません。

とくに、除雪車用の軽油不足が深刻です。

暖房で使う灯油や、自動車用のガソリンも、不足気味です。

 

■災害時の燃料不足

燃料の供給体制が滞ったとき、どのようにするのか。

 

幸いにも、大雪被害は、地震被害と違って、

事前予測が可能です。

また、地震災害のように、何か月もタンクローリー

給油所にこれない、ことはありません。

 

ならば、

■事前準備が可能です。

除雪車に必要な燃料は、軽油です。

これは、ドラム缶で備蓄が可能です。

 

ならば、

大雪被害が予想される場合は、

除雪を担当する部署に、軽油を備蓄するよう

お願いすることは可能です。

 

大雪被害を受けない地域でも、

災害が予測される場合は、

軽油の備蓄が必要になってきます。

 

防災担当の教訓が、一つ増えました。

暗い時に使うもの 懐中電灯

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

皆さん、非常用の懐中電灯はもっていますか?

 

非常持ち出し袋の中にあっても、

電池が切れていたりしたら、

役に立ちません。

 

また、3月11日がやってきます。

気が付いた時に、電池の点検を

お願いします。

 

■災害が起きて、停電になったとき、

役に立つのは、懐中電灯です。

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今回、懐中電灯を新しくしました。

今までは、「手で持つタイプの懐中電灯」

今回は、右の「ヘッドライト型の懐中電灯」です。

 

■ヘッドライト型の懐中電灯は、便利です。

手に持つ必要がありません。

両手が空くので、いろいろな作業ができます。

 

夜間に避難しなければならない時、

両手を空けておくと、

いろいろなことができます。

 

子供の手を引いて避難する。

怪我をした人を救助する。

 

懐中電灯で片手がふさがっていれば、

満足に対応できません。

 

手で持っている懐中電灯は、

落としてしまうかもしれませんが、

ヘッドライトであれば、その心配はありません。

 

■小さい、軽い

この大きさであれば、カバンに入れて持ち歩けます。

さすがに、懐中電灯を、カバンに入れて通勤する気になりませんが、

ヘッドライトであれば、

気になりません。

 

アクアポニックス 水温と気温

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

今日は農業の話です。

 

これは、アクアポニックスの中の様子です。

ちょっと油断したら、レタスが花をつけてしまいました。

さすがに、花は開花せず、枯れてしまいました。

 

無加温のビニールハウスで、これだけの野菜が育ちます。

この場所が、温かいわけではありません。

 

成田空港のすぐ近くの場所です。

この前の、雪がところどころ残っています。

やはり、水が常に循環している環境が良いようです。

昼間の間に温まった水が、夜の気温の低下を抑えてくれるようです。

 

ただし、

加温しているわけではないので、

直接種をまいたところは、

なかなか大きくなりません。

 

苗を別の場所で作り、移植する方法でないと、

うまくいなかないようです。

 

 

笑顔で生き残る。防災マニュアル その4

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

防災マニュアルの続きです。

 

防災パンフレットには、基本的に必要最小限のことしか書いてありません。

 

避難する人は、千差万別、いろいろな事情を抱えています。

 

小さな子供がいる人もいれば、高齢者のいる家もいます。

全く同じ家族構成、なんているはずがないのです。

 

「すべてを完備をした、分かりやすいマニュアル」

なんてできるはずがないのです。

避難方法は、いろいろあります。

実際に、避難経路を歩いて、試してみるしかないのです。

 

避難場所まで、

自分が歩いて何分かかる。

 

このルートはブロック塀があって危険。

 

ここは、古い家が多いから、地震の時には

通れなくなる可能性が高いとか、

 

そのようなことは、自分で体験してみないとわからないのです。

 

面倒でしょうか?

 

避難経路の確認は、30分くらいでしょう。

歩くのは面倒でしょうか

 

だけど、それをやることで、

自分の一番大事な、命を守ることができるのです。

 

どんなことでも、死んでしまえば、おしまいです。

生き残るために、30分の時間を使うことは、

面倒なことでしょうか?

 

笑顔で生き残る。 防災マニュアルについて その3

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

皆さんは、市区町村から渡される、防災パンフレット、

じっくり読んだことがありますか?

 

いろいろなことが、コンパクトに、分かりやすく、

書かれています。

 

防災担当者が、地域の特性を考えながら、

記載したものです。

 

いざというときには、防災パンフレットは

「読めません(いざというときは、すぐに逃げてください)」

ですから、事前に読んで、記憶しておいてください。

 

大川小学校の事例にしても、

問題になったのは、

すぐに逃げなかったこと。

 

なぜ逃げなかったのか。

 

たぶん、

この場所が、避難場所だったからです。

 

マニュアルに避難場所と書いてあった。

避難場所だから、安全だ。

 

現場担当者だったら、そう思います。

 

また、マニュアルに書いてあること以外のことをして

怪我を負わせたら、

現場担当者は責任を追及されます。

 

それならば、自分で考えずに、マニュアルに

したがっている方がいい。

 

そう考えます。

 

明日に続きます。

防災マニュアルについて その2

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

地域の人と話をしていると、

災害対応は、行政がやるもの。

 

「すべてを完備をした、分かりやすいマニュアルを、すぐに作れ」

声の大きい人がいます。

 

自分たちは、

「はい、わかりました」

となります。

 

だけど、防災部門は激務ですから、

マニュアルを作る時間がありません。

 

仕方がないので、

予算を取って、マニュアル作成を依頼します。

 

防災マニュアルを作るコンサルタントがあります。

 

いろいろな地域の防災マニュアルを作っていますから、

「すべてを完備した、とても分かりやすく、きれいなマニュアルができます」

 

ただし、すべてを完備した、とても分かりやすい、きれいなマニュアルは、

実際には使えません。

 

マニュアルを作る時、コンサルタントは図面上で作ります。

数字データーは、公表されている数字を使います。

 

そこに問題が起こります。

避難経路とされた道路を歩いてみると、

「道幅が狭く」危険。

 

書類上、この地域に住民は500人いるけど、

実際に住んでいる人は、300人ちょっと。

 

歩いてみたり、

住んでいる人に話を聞けば、分かることですが、

コンサルタントはそこまでやりません。

 

いろいろなところから、マニュアル作成を依頼されていて、

コンサルタントは、忙しいのです。

 

明日に続きます。

 

防災マニュアルについて その1

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

東日本大震災で、大勢の生徒が亡くなった、宮城県石巻市大川小学校の裁判が行われています。

現在争点になっているのが、事前準備です。

「初めから、実行する気のないマニュアルを、市教委に提出するだけの目的で作成していた」

防災担当者からすれば、とてもきつい言葉です。

 

■自分も、防災マニュアル作成に、携わったことがあります。

担当者は、その地域、地区にあったマニュアルを作りたいと考えています。

 

 

問題なのは、防災の仕事が激務であること。

 

365日、24時間、災害があれば呼び出されます。

そして呼び出された後は、24時間勤務なんてことがあります。

 

もちろん現場優先ですから、書類仕事は後回しです。

 

マニュアルは作らなくちゃいけない。

だけど、時間はない。

 

そして、

4月になると、担当者が異動になったりします。

そうなると、計画の練り直しです。

 

なかなか大変なのです。

明日に続きます。