生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災マニュアルについて その2

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

地域の人と話をしていると、

災害対応は、行政がやるもの。

 

「すべてを完備をした、分かりやすいマニュアルを、すぐに作れ」

声の大きい人がいます。

 

自分たちは、

「はい、わかりました」

となります。

 

だけど、防災部門は激務ですから、

マニュアルを作る時間がありません。

 

仕方がないので、

予算を取って、マニュアル作成を依頼します。

 

防災マニュアルを作るコンサルタントがあります。

 

いろいろな地域の防災マニュアルを作っていますから、

「すべてを完備した、とても分かりやすく、きれいなマニュアルができます」

 

ただし、すべてを完備した、とても分かりやすい、きれいなマニュアルは、

実際には使えません。

 

マニュアルを作る時、コンサルタントは図面上で作ります。

数字データーは、公表されている数字を使います。

 

そこに問題が起こります。

避難経路とされた道路を歩いてみると、

「道幅が狭く」危険。

 

書類上、この地域に住民は500人いるけど、

実際に住んでいる人は、300人ちょっと。

 

歩いてみたり、

住んでいる人に話を聞けば、分かることですが、

コンサルタントはそこまでやりません。

 

いろいろなところから、マニュアル作成を依頼されていて、

コンサルタントは、忙しいのです。

 

明日に続きます。