生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

え、帰れないの? どうしよう。

 

]みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

this.kiji.is

 

帰宅困難者対策です。

 

東日本大震災では、帰宅困難者

大きな問題になりました。

 

このブログを読んでいる人の中にも、

帰宅困難者になった人が

いるのではないでしょうか。

 

帰宅困難者対策は、

防災担当にとって、頭の痛い問題です。

 

それは、

帰宅困難者が、

避難所に大量に押し寄せたとき、

避難所がいっぱいになり、

「本当に困っている人」が、

入れなくなるからです。

 

■例えば、

自宅が倒壊して、家に住めなくなった人とか、

高齢者で支援が必要な人とか、

そのような人が、

避難所に来ても、

避難所が、帰宅困難者であふれていたら、

入ることができないのです。

 

帰宅困難者は、

元気な人が多いです。

 

そして、

災害対応のために、

職場で、食料や毛布などを

準備することもできます。

 

■ですので、

帰宅困難者になりそうな人は、

災害に対して、自衛できる準備を

しておいてもらいたいのです。

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「ツナガル+」とは

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■今回は、福岡市から発表された、

「ツナガル+」についてです。

www.city.fukuoka.lg.jp

 

■とにかく使ってみよう。

そう考えて、スマホにインストールしてみました。

とてもシンプルな画面です。

 

今は平常時なので、

コミュニティの画面しかありません。

 

これが、災害時には、

防災関係の画面に移行することになっています。

 

■たしかに、

災害時だから、特別なアプリを使えるわけではありません。

いつも、使っているものでないと、

災害時に使えるわけではないのです。

 

■だから、

通常使っているコミュニティの連絡に

このアプリを使ってもらって、

その中に、災害時に使うものを

入れていくのはとても有効な方法です。

 

■ただ、

今現在、多くのSNSアプリが普及している中で、

このようなソフトを出しても、

どれだけ普及するのか。

それが、課題になります。

 

■やはり、

現在使われているSNSに、

追加させてもらうような形で、

作りこんでいくのが、

ベターです。

被害想定の内と外

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■みなさんは、地域のハザードマップ

見たことがあるでしょうか。

 

■みなさんは、それをみて、

どのように感じているでしょうか。

 

■私の住んでいるところは、

津波が来た時に、

被害を受ける場所の、

ちょっとだけ外側にあります。

 

高さ10mの津波が来たら、被害を受けない。

そのような場所にあります。

 

■もし、

みなさんの家が、

津波被害を受けるちょっとだけ

外側にあれば、

どうしますか?

 

■はあ、ここまで津波は来ない。

よかった。よかった。

そう思うのではないでしょうか。

 

私の両親も、

ここまでは津波が来ない。

ハザードマップを見ながらそんな話をしています。

 

■だけど、

東日本大震災では、

ここは安心だと思って、

逃げなかった人は、

亡くなりました。

 

■被害想定は、

あくまでも想定でしかありません。

ですから、

「主体的に考える」

必要があります。

 

■死なないためには、

どうすればいいのか。

ハザードマップを信じて、

死んでしまっては、元も子もないのです。

 

■生き残るためには、

どうすればいいのか。それを考える必要があるのです。

地図での散歩

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■ゴールデンウイークです。

こんな時に、

地図で散歩するのも、

なかなか良いものです。

 

活断層図 関東地域整備範囲|国土地理院

f:id:saku385:20180430060650p:plain

添付したのは、28番青梅の図面です。

真ん中に、立川断層が走っているのが分かります。

 

■東京で目立つ断層は、立川断層です。

ほかにも、

断層はあると予想されていますが、

東京は開発されていて、

上空からの観察では、分からないのです。

 

■地図に表示されていないから、

その場所にないのではなく、

見つかっていないだけなのです。

 

■このような地図を見ていくと、

いろいろなことが分かります。

 

土地の特徴を示した地図には、

明治時代の低湿地を表示した

図面が出てきます。

 

■そのような場所は、

地盤が軟弱であるとか、

あるいは、崖のような

場所であるとか、

いろいろな情報が地図には詰まっています。

 

■ゴールデンウイークで、

実際にいろいろな場所に行くのも

良いですが、

地図での散歩も面白いですよ。

ホンモロコとレタスが元気です。

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

ホンモロコは、とても元気です。

■4月14日の写真です

手前のレタスはちょっと小さいんですけど、

■4月28日の写真です。

2週間でこんなに大きくなりまし

奥のレタスは、

大きくなりすぎて、

全部取ることになりました。

■温度が上がってくると、

一気に大きくなります。

 

順番を考えながら、収穫するようにしているのですが、

なかなか作業が追いつきません。

 

■肥料は与えていません。

魚に餌を与えているだけです。

 

魚のえさも、

自動給餌機でやっているので、

手間はかかりません。

 

■通常の施設栽培だと、

液体肥料の細かい調整が必要です。

 

ですが、アクアポニックスのばあいは、

そこまでの調整は必要ありません。

というより、調整できません。

 

■人間にできるのは、

魚に餌を与えることくらいです。

 

植物は自分の力で、大きく育ってくれます。

人間の力で、

促成栽培で、

大きく育てる必要は

ありません。

 

■自然の営みの中で、仕事をしていくのが

一番いいのです。

 

 

 

 

 

ハザードマップの意義

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

東日本大震災で、

大きな被害が出た大川小で、仙台高裁の判決が出ました。

<大川小津波訴訟>「ハザードマップ至上主義」と完全に決別 防災対策に根底から見直し迫る - 河北新報

 

判決は「ハザードマップの信頼性を独自の立場で検証することが要請されていた」

です。

 

■これは、

ハザードマップを参考にしてもいいけど、

責任なある立場のあなた達は、

独自に考えて、

防災マニュアルを整備しなさい。

 

■この回答を読んで、

これは、まあ、仕方ないかなと

感じました。

 

ハザードマップは、

あくまでも、想定される地震に対しての

被害予想でしかありません。

 

想定される地震、それ以上の地震が発生したら、

想定以上の被害が出ます。

 

ハザードマップは、

あくまでも、参考でしかないのです。

 

ですので、

命を守るためには、

すぐに行動するしかないのです。

 

■大川小学校の事例にしても、

すぐに逃げる行動をとっていれば、

また違った結果になったはずです。

 

災害対応カードゲーム まとめ

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

seisanbichiku.hatenadiary.jp

  

■すぐに逃げる。

私は、少数意見でした。

(一人しかいないので、孤立意見でした)

 

■困っている人が目の前にいて、

助けないのは、

問題があるだろうと、

意見を言われます。

 

■私は、

高さ10メートルの津波が、10分で来る状態で、

津波から、

逃げ切れるかどうかもわからない状態で、

とても人助けなんてできない。

そう答えました。

 

■10メートルの津波は、

道路に立っている電柱と同じくらいです。

そのような津波が、

自動車並みのスピードで、襲ってくるのです。

すぐに行動を起こして、

高台に逃げないと、助かりません。

 

■よく話を聞いてみると、

私は海の近くに住んでいて、

ほかの人は、

内陸部の津波は絶対に来ないようなところに住んでいました。

 

■自分の住んでいるところで、

考え方に、大きな違いがあるのです。

 

■ですので、

いろいろな場面で、意見の相違があるかもしれませんが、

少数意見の話もよく聞いて、

対応しないと、

生き残れないのです。