生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

農業 ソーラーシェアリングと養蜂

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■今回は農業の話です。

ただし、

養蜂です。

養蜂は畜産にあたるので、純粋な農業ではありませんが、

ほとんど農業です。

■発電をしながら、養蜂をやっています。

作業をしていて分かったことは、

養蜂は

「ソーラーシェアリングに合う」です。

 

太陽光パネルの下は、

雨が当たりません。

また、直射日光を遮ってくれます。

 

夏場は、

家のひさしと同じで、直射日光を遮ってくれます。

冬場は、

太陽の角度が低くなりますので、日光が入ります。

 

 

太陽光パネルから電磁波が出て、

ミツバチに悪影響を与えるのではないか?

 

そのような懸念がありましたが、

問題は全くありませんでした。

 

■いま、

大きなソーラーシェアリングの農場ができつつあります。

どれも、下で栽培する作物は苦労しているようです。

 

私も、落花生を作っておりますが、

トラクターも、播種機も、管理機も、

ソーラーシェアリングの支柱があると、やりにくいです。

 

そのことを考えると、

蜜源植物として、

花をソーラーシェアリングの下で

栽培することは、

有効なのではないかと考えております。

 

 

防災 ライフラインの復旧

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■大阪北部地震では、

ライフラインの復旧が進んでいます。

 

ライフラインの復旧の順番は、

電気、

上水道

下水道、

ガスの順番で、

行われます。

 

■ガスの復旧に一番時間がかかるのは、

配管に被害があった場合、

大きな二次災害を起こす可能性があるので、

慎重に対応するからです。

 

■また、ガスの場合は、

二次災害防止のため、

家人の立ち合いを求めますが、

避難して留守の場合は、

立ち合いができません。

そのため、どうしても時間がかかってしまいます。

 

■同じガスでも

プロパンガスは、

すぐに復旧できます。

これは、家屋のガス管に被害がなければ、

プロパンガスを持ってくれば、

すぐに復旧することができるからです。

 

熊本地震では、

プロパンガスのエリアは、

早急に復旧することができました。

 

■最近は、

プロパンガスを燃料とする

発電機も販売されています。

 

■ガソリンや軽油を燃料とする非常用発電機は、

災害時に燃料の確保に苦労しますが、

プロパンガスは比較的容易に入手できます。

避難所等で使う場合、

プロパンガスは有効な手段となります。

 

防災 大阪北部地震 出勤難民?

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■大阪北部地震では、出勤難民が課題となっております。

 

東日本大震災の時には、

帰宅困難者の問題になりました。

 

多数の人が、出勤できずに、

あるいは、帰宅できずに、

道路上を歩いているのは、問題かもしれません。

 

■だけど、

出勤難民や帰宅困難者は、

地震の直接の被害者ではないのです。

地震によって、

交通機関が動かなくなり、

一時的に、

その場所にいるだけなのです。

 

■本当に困っている人は、

自宅が被害を受けたり、

怪我をしたりした人たちなのです。

 

■出勤難民や帰宅困難者は、

見栄えがします。

マスコミ受けが良い映像なのです

  

■ただ、

このような形で、

いろいろな情報が流れると、

出勤難民や帰宅困難者の対策が

防災の重点政策になってしまったりします。

 

何しろマスコミが、何度も何度も情報を提供するものですから、

そのことが重要だとみんな思ってしまうのです。

 

 

■だけど、本当に必要なことは、

自分の身を守るために必要な、小さなことなのです。

家具が倒れないように対策をすることであったりとか、

備蓄の水を買っておくとかです。

 

■自分のできることを

コツコツとやっていくことが

重要なのです。

防災 応急処置 ブルーシートの貼り方

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

地震被害にあったとき、

応急処置として役に立つのが、

ブルーシートです。

 

地震で屋根瓦が壊れてしまったとき、

応急的に、

ブルーシートを張る方法が、

ここにあります。

http://rescue-assist.net/img/bluesheet.pdf

 

■基本的に、

屋根にブルーシートを張る作業はプロに任せましょう。

 

■それでも、

瓦屋にさんに連絡しても、

応急処置に来るのが、ひと月先になる。

そんなことになったら、

自分で、やるしかありません。

 

■私も、

台風で、屋根瓦がずれてしまい、

屋根に上ったことがあります。

 

かなり怖かったです。

屋根瓦のずれ自体は、

棒でつついていれば、

修理可能です。

 

ただし、

梯子を上る作業と、

屋根の上で作業をすることが、

とても怖かったです。

 

■まして、

地震が起きた後は、

余震が起こる確率が高く、

とっても危険です。

 

 

■リンクしたHPには、必要最小限の

修理方法が載っていますので、

ぜひ参考にしてください。

 

■瓦屋根はきれいですが、

地震には弱いです。

ほかの屋根材を

選択する必要があると

考えています。

 

防災 みんなのハザードマップ

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

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静岡県地理情報システム

 

静岡県では、

みんなのハザードマップと銘打って、

ハザードマップ作成ツールを公開しています。

 

■今まで、

地域の人たちと作成するハザードマップは、

直接、地図に書き込んで、

それを清書して、印刷する。

 

そのような形にしていたのですが、

グーグルマップ上に直接、書き込んで、

配布することができれば、

とても簡単に、

作業することができます。

 

■また、

作った図面を、

印刷して、配布するためには、

費用が掛かりますが、

インターネット上で、確認することができれば、

費用を抑えることができます。

 

■基本的な避難所などの施設が、

あらかじめ地図上に記載されていれば、

地域の人たちが改めて記入する手間も、

間違いも減ります。

 

■そして、

地域の人たちが、

自分たちが歩いて、自分で確認して、

それで、作業することができるのです。

 

静岡県は、

東海地震対策として、災害の対策が進んでいます。

日本に住んでいる限り、

草の根的な災害対策が、

必要なのです。

 

防災 大阪北部地震 エレベーター停止

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■大阪北部地震では、

多くのエレベーターが動かなくなりました。

都市部のマンションでは、

エレベーターが動かなくなると、

本当に困ります。

www.nikkei.com

 

■マンションの高層階に住んでいて、

エレベーターが動かなくなると、

生活ができなくなります。

 

東日本大震災では、

マンションのエレベーターが被災し、

動かなくなったため、

部屋は住めるのにもかかわらず、

避難所生活を送ることになった人がいます。

 

■私たちは、

エレベーターが地震で動かなくなっても、

一日二日ですぐに動くと思っていますが、

それは、エレベーターが緊急停止した時だけです。

 

地震災害で、

エレベーターが壊れてしまったら、

それこそ長期間、エレベーターが使えなくなります。

 

さらに、エレベーターが壊れて、

大規模な修理が必要になったとき、多額の費用が掛かります。

 

その時は、マンションの管理組合の議決が必要になってきます。

すぐに修理はできないのです。

 

■エレベーターの修理が終わるまで

毎日、一階から階段を上っていけるでしょうか?

 

もしも、マンションを買う場合は、

そのあたりのリスクもかんがえる必要が、あるのです。

 

防災 バスの行き先を避難所に

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

アメリカでは、

大きな自然災害などが発生した時、

非常事態宣言が出されます。

 

■非常事態宣言が出された時、

路線バスは、

行き先が、エマージェンシーに変わります。

 

■そして、

付近の避難所に直行します。

 

■これは、日本でも導入すべきことです。

 

大きな災害が発生した時に、

そのまま、

漫然とバスに乗っているのは、

非常に危ういのではないでしょうか。

 

■また、

渋滞が発生し、

車が動かなくなった状態で、

まったく知らない場所で、

バスから降りることになっても、

乗客は、きっと困ってしまうと思います。

 

■ならば、

近くの避難場所に直行し、

乗客を降ろして、

安全を確保することが、

重要です。

 

東日本大震災の時には、

津波にバスが押し流された事例があります。

 

この時も、

バスは渋滞のため、動けなくなっていた可能性があります。

それならば、

渋滞が発生する前に、

近隣の避難所にバスごと避難することが、

必要です。