生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 ソーラーシェアリングと農福連携

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

今回は、ソーラーシェアリングと農福連携についてです。

防災担当の農家は、

東日本大震災計画停電のあと、再生可能エネルギーに取り組んでいます。

2013年から、畑の上に太陽光パネルを設置して、ソーラーシェアリングに取り組んでいます。

そして、今回、ソーラーシェアリングの下にビニールハウスを作ることにしました。

 

■ソーラーシェアリングとビニールハウス?

「なんで、ビニールハウス?」

防災担当の農家は、農福連携にも、取り組んでいます。

 

「農作業を障害を持つ人にやってもらう」

労働力不足の農家としては、ありがたいのですが、農作業には、忙しい時と暇な時があります。

一年、いつでも、仕事があるわけではないのです。

 

晴耕雨読の生活は、障がい者には合いません。

毎日、仕事がある方がいいのです。

 

■解決策として

「ソーラーシェアリングの下に、ビニールハウスをつくり、水耕栽培すれば、一年中、野菜を作れる」

 

ソーラーシェアリングの利点は、発電をしながら、農業を行うことです。

 

そして、夏場に日影があることです。

適度に日蔭があるため、ビニールハウス内の温度があまり上がりません。

冬場は、霜や雪を太陽光パネルが遮ってくれます。

 

レタスなどの半日陰を好む野菜にとっては、とても良い環境です。

 

そして、ビニールハウス内での作業ですから、雨が降っても作業できます。

 

農福「電」連携にはとても、相性が良いと考えております。

 

 

 

 

防災 地図散歩

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

今回は、防災には欠かせない地図の話です。

■防災 地図

防災と地図は密接な関係にあります。

 

皆さんの手元にも、市町村が発表した、防災地図があるのではないでしょうか。

 

そこには、避難所の位置であったり、危険個所であったり、いろいろな情報が盛り込まれています。

■防災 国土地理院 地図

maps.gsi.go.jp

今回紹介するのは、国土地理院の地図です。

防災地図の基本になる図面です。

いろいろな図面が、記載されています。

 

■地図情報 

熊本地震震源、断層の位置も記載されております。

東日本大震災後の衛星写真もあります。

 

このような情報は、時間の経過とともになくなってしまうものですから、防災担当としては、ありがたいです。

 

そのほかにも、活断層の情報も載っていますし、過去の図面も載っています。

 

もしかしたら、あなたの住んでいる場所は、活断層の上かもしれません。

もしかしたら、あなたの住んでいる場所は、湿地帯の上なのかもしれません。

 

事実は、変えられませんが、情報として知っていれば、対策は打てます。

 

防災地図散歩をしてみてはいかがでしょうか。

 

 

防災 熊本地震 支援物資 その5

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■パッケージ化支援物資の課題解決

 パッケージ化支援物資は、すでに取り扱っているところがあります。

ガーディアン72 | ミューチュアル・エイド・セオリー株式会社

とても有意義な取り組みだと考えます。

中を見ても、必要なものが入っています。

 

■問題は価格です。

1パック、2万円です。

 

一つの避難所に、避難者が300人来たら、600万円です。

大災害では、数万人単位で避難者が発生します。

購入費用を考えると、気が遠くなります。

 

この取り組みでは、企業で購入するとか、ふるさと納税を使うとか、そのような形での購入を考えているようですが、とても難しいのではないかと、考えます。

 

そこで

■災害時における相互援助に関する協定を利用します。

市町村は災害を受けたとき、相互援助の協力体制を取っています。

 

これは、災害が起きたとき、お互い助け合いましょう。そのような取り決めです。

 

災害で市町村が被災した場合、

相互援助協定をしている市町村が、備蓄物資をパッケージ化して、

被災した市町村に送る。

 

これなら、費用はあまりかかりません。

事前に発送する避難所も決めておけます。

 

■国のプッシュ型支援も、

企業に発注するのではなく、

相互援助に関する協定を結んだ市町村に、物資を発注すればよいのです。

市町村は、そのお金で、備蓄物資を購入できます。

 

市町村の担当者同士は、顔の見える関係です。

 

助けてもらって、助けてくれる。

相手を思いやる気持ちがあれば、物資支援も必ずうまくいきます。

 

 

 

 

 

防災 熊本地震 支援物資 その4

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

農閑期なので、ビニールハウスを作っております。

今までと違うビニールハウスなので、いろいろ試行錯誤しながら作っております。

 

さて、

■パッケージ化の課題について

 メリットの多いパッケージ化ですが、課題もあります。

 

 1.パッケージ化することが必要。

 被災地外でパッケージ化をするのですが、パッケージ化するために、時間と場所と人手が必要です。

 

 パッケージ化する場所を用意して、そこに商品を集め、仕分けし、箱詰めして、発送する。

 

 それを、災害が発生してから、短期間のうちに行わなくてはなりません。

 時間との戦いです。

 大災害発生時には、数十万単位の避難者が発生することを考えられます。

 その数をパッケージ化することは、とても困難です。

 

 パッケージ化する時間も必要です。

 パッケージするための時間ロスを考えれば、物をまとめて発送して、現地で仕分ける方が、今のところ現実的です。

 

 2.費用の問題

 被災地以外で、仕分けを行うと、費用が発生します。

(もちろん、被災地で行っても費用は発生していますが、それは、災害対策法の中に含まれます)

 その費用はだれが負担するか。

 これが決まっていないことには、災害対応はできません。

 

 

■パッケージ化の課題と対策方法

 このように、パッケージ化の課題はいくつかあります。

 次回は、その解決方法について、考えます。

防災 熊本地震 支援物資 その3

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

防災と避難所と支援物資について、話します。

 

■新しい支援物資の配達方法
 前回話したプッシュ型の支援物資の配達、
 そして、

 従来からある、避難所の要望を聞いて、物資を配達する、プル型の支援物資の配達。

 そのほかに
 パッケージ化した支援物資の配達が、現在検討されています。

 

■パッケージ化とは、

 避難者が必要とするものを、あらかじめ予想して、段ボールにまとめて入れて、それを直接、被災者に届ける方法です。

 通販では、一つの段ボールに、いろいろな商品が入って、配達されます。

 それと同じように、一つの段ボールに、食料や水、日用品などが入って、避難所に配達されます。

 災害初日から3日目パックとか、男性用パック、女性用パック、子供用パックとか、そのように分けて、配達されます。

 

■パッケージ化の利点

 この方法の利点は、被災地で、支援物資の仕分けが不要になることです。

 パッケージ化した支援物資を、直接避難所に配送できます。

 大災害では、かなりの人員が、支援物資の仕分けに、振り分けられます。

 ボランティアの人もそうです。
 この人数を、避難所支援とか、人命救助とかに振り分けることができるようになるのです。


 ■パッケージ化の課題

 メリットの大きい支援物資のパッケージ化ですが、いろいろと課題もあります。

 それは明日に続きます。 

防災 熊本地震 支援物資 その2

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

■プッシュ型の支援


熊本地震では、初めてプッシュ型の支援が行われました。
プッシュ型とは、被災地からの支援が要請がなくても、国が避難者の要望を想定して、物資を送り届けるものです。

 

今までの経験から、時間の経過とともに、被災地で必要となる物資は予測がつくので、プッシュ型支援を行います。


今回のプッシュ型は、地震の発生から一週間行い、

主に、命をつなぐための物資(食料・水)を重点的に輸送します。

 

■プッシュ型支援の課題
プッシュ型支援は有効であったと思われる反面、いくつかの問題点が指摘されています。

 

1.担当が縦割りで連携ができていない。
 飲料水は厚生労働省、食料は農林水産省、毛布は消防庁、携帯トイレは経済産業省、おむつは厚生労働省となっています。

 支援物資の担当を総合的に判断する部署はありません。

 

 そのため、

 ブルーシートが大量に届いたが、それを固定するロープが届かないため、使えない。
 水とカップラーメンが届いたが、カセットコンロとやかんがない。

 

 そのようなことが発生します。

 

 担当者も慣れない作業で、手一杯です。
 そのため、他部局と連携し、全体を見渡して、必要物資を送ることまで、手が回らないのです。

 

2.支援物資が大量に届く。
 震災時の被害想定は、コンピューターが瞬時に計算します。

 被害想定を基に、必要な支援物資の量を計算します。 

 

 熊本地震震度7が2回発生しました。

 かなりの大きな被害を想定したと思います。

 
 被害想定を基に、必要な支援物資の量を計算して、被災地に送り込みます。

 そして、これが物資の集積拠点に、一度に送られます。

 

 4tの水が配達されてきました。
 集積拠点に配置された職員では、とても対応できません。

 

 プッシュ型支援は有効なのですが、いろいろと課題もあります。

(明日に続きます。)

防災 熊本地震 支援物資

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■今回は救援物資についてです。

大災害が発生すると、全国から支援物資が送られてきます。

皆さんの善意には頭が下がる思いです。

 

ただ、

個人からの救援物資は受け付けない。

送られてきたら、配送業者にそのまま、持ち帰ってもらう。

そのように決めております。

 

■なぜかというと、個人から送られてくるものは、いろいろなものが混ざって入っていることが多く、また、時機を逸しているものが多いのです。

 

熊本地震では、

SNSで、タオルが足りないと発信した事例がありました。

 

不足した分のタオルは、すぐに補給できたのですが、

全国からタオルが次から次へと届いて、倉庫が山積みになり、ほかの支援物資を入れることができなくなりました。

 

また、中には雑巾のようなタオルを送る人もいて、廃棄するために、お金が必要になりました。

 

■このようなことがあるので、個人からの支援物資の受け入れはしておりません。

しかし、受け入れ場所は大混乱状態で、

荷物を見ながら、受け入れの判断をすることなど不可能です。

 

そうなると、どんなものでも受け入れざるを得なくなり、収拾がつかなくなって、物資があふれかえることになります。

 

阪神大震災でも東日本大震災でも、個人から送られてきた支援物資が、山のように積み上げられ、避難所にもあふれるような状況になりました。

 

その処分のために、お金が必要でした。東日本大震災の時には2000万円ものおかねを支払った市町村もありました。

その分のお金が被災者のために、使えませんでした。

 

■災害の時には、皆さんの善意が必要です。

善意は、お金で寄付してくれるのが、一番良い方法です。