生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 ソーラーシェアリング その2

 みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

 

seisanbichiku.hatenadiary.jp

 

■防災担当の農家は考えます。

このソーラーシェアリングの架台が、

津波避難路に使えるのではないかと。

 

■なぜならば、

ソーラーシェアリングは、

農地の上に、太陽光パネルを設置しています。

 

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津波から逃れるためには、

高いところに逃げる。(垂直避難)

海から離れる。(水平避難)

この二つの方法があります。

 

■このソーラーシェアリングの架台は、

2.5m高さがあります。

 

建設足場用の単管パイプを利用しているので、

強度的にも問題ありません。

 

■ここに写真に書いたように、橋を架けておきます。

そうすることで、

高さ2.5mの津波避難路を作ることができるのです。

 

津波の避難は、

点の対策では不十分です。

 

津波避難タワー

津波避難ビル

どれも津波対策の拠「点」です。

 

■拠「点」では、その高さ以上の津波が来た場合、

もう避難することができません。

 

そのためには、

点と点を結ぶ「線」である津波避難路を作ることが

必要になります。

 

東日本大震災の時、津波に襲われた釜石では、

中学生が、一つの津波対策拠「点」に

じっとしているのではなく、

常に高いところを目指して、助かりました。

 

拠「点」だけではなく、

その拠点を結ぶ「津波避難路」が、必要なのです。