生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

震災が起きてから、奇跡は起こらない。

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

震災が起きて、

いろいろな「奇跡的なこと」が、起こったと

報道されることがあります。

 

■例えば、

釜石の奇跡

これは、釜石市の小中学生の

99%が助かったことから

名づけられました。

 

■そのほかにも、東日本大震災では、

奇跡の一本松とか

いろいろ奇跡が生まれます。

 

■でも、

本当は、奇跡でも何でもないのです。

実際は、

奇跡の後ろには、

準備があり、

大多数のことが

うまくいかなかったから、

奇跡なのです。

 

■釜石の奇跡は

事前に避難する訓練をして、

準備ができていたから、

助かったのであり、

多くの人は、

津波の犠牲になりました。

 

■奇跡の一本松にしても、

何万本の松が流されて、

一つだけ残ったから、

奇跡になったのです。

 

■ひとは、

奇跡のほうに注目し、

自分だけには、奇跡が起こる。

そう思ってしまう傾向にあります。

 

■しかし、

実際には、

めったに発生しないから、

奇跡なのであり、

災害が起こった場合には、

その他大勢になってしまうことが

ほとんどなのです。

 

■本当に奇跡を起こしたいなら、

毎日、

毎日、

小さいことを積み重ねていくしかないのです。