生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

持ち家と賃貸(その5) 集合住宅持ち家の場合

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

最後は、

集合住宅持ち家の場合です。

 

■大地震が発生して、

マンションなどの集合住宅が壊れた場合は、

とても厄介です。

 

■まず、補修で済むのか、建て替えになるのかで、

住んでいる人の意見が大きく分かれます。

 

マンション一棟、全部住めなくなるのは、

ほとんどありません。

 

例を挙げますと

1号室から4号室までは、何もしないで住める。

5号室から8号室までは、補修すれば済める。

9号室から10号室までは、住めない。

 

■このような場合、復旧費用をめぐって、

会議が紛糾します。

 

1号室から4号室の人は、何もしなくても住めるのですから、

積立金を使いたくありません。

将来の大規模改修に残しておきたい。

 

5号室から8号室の人は、壊れてしまったのだから、

積立金を使って直すのは当然。

 

9号室から10号室の人は、建て替えるしかない。

今払っているローンのほかに、

新しく建てるマンションのローンが増える。

 

■このように、個別の事情があり、

補修するにしても、なかなかまとまらないのです。

 

その点、賃貸であれば、さっさと引っ越せばいいので、

ほとんど問題は発生しません。