生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 アクアポニックス ホンモロコ

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

アクアポニックスの水槽に、ホンモロコの投入です。

 

ホンモロコは琵琶湖原産の魚です。

鯉の仲間で、体長は大きくなると、15センチくらいになります。

埼玉県では、休耕田を利用した養殖が盛んで、年間20トンのホンモロコを出荷をしています。

関西が本場ですが、関東にも広がりつつある魚です。

 

■生産備蓄では、なぜ、ホンモロコを使うのでしょうか

それは、災害が発生した時に、

使っている水を「生活用水」として利用するからです。

 

■災害時には、飲料水のほかに、手を洗う、物を洗う、いろいろなものに「生活用水」が必要になります。

 

通常の水耕栽培では、専用の肥料を使って、野菜を栽培します。

この肥料は、いろいろなものが溶け込んでいて、処理をしなければ、排水することができません。

また、病害虫対策として、農薬を使用します。

このような水は、たとえ「生活用水」であっても、災害時に使うことはできません。

 

■生産備蓄は、アクアポニックスを使っています。

これは、地球の循環を再現したものであり、農薬や肥料を使うことは、ありません。

災害時にも、水を「生活用水」として、安心して使うことができるのです。