生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 消滅する給油所

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

ガソリンスタンドが、毎年減っています。

そのことを、防災の視点から見ていきます。

 

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■消滅する給油所

給油所の数は、

ピークの1994年の約6万か所から、

2016年の約3万か所に、半減しています。

 

理由としては、

車に乗る人の減少とエコカーの普及、

そして消防法の改正に伴う、地下タンクの改修の義務化などです。

 

今後、電気自動車が普及すれば、さらに給油所は減少していくでしょう。

 

■給油所の過疎地

経産省は給油所が3カ所以下の自治体を「給油所の過疎地」と定義しています。

 

災害時に応援に行く場合、「給油所の過疎地」は大きな問題になります。

災害派遣チームの中に、タンクローリーがあればよいのですが、

タンクローリーをもって災害派遣に来るのは、自衛隊くらいです。

 

普通の災害派遣チームは、

災害地域内あるいはその周辺で、燃料を給油することになります。 

 

その地域に住んでいる人も給油するわけですから、給油所は大混雑になります。

 

給油に時間を取られて、

あるいは給油するために、長距離走るために、

本来の業務ができないことになります。

 

これは由々しき事態です。