生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 熊本地震 支援物資 その5

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■パッケージ化支援物資の課題解決

 パッケージ化支援物資は、すでに取り扱っているところがあります。

ガーディアン72 | ミューチュアル・エイド・セオリー株式会社

とても有意義な取り組みだと考えます。

中を見ても、必要なものが入っています。

 

■問題は価格です。

1パック、2万円です。

 

一つの避難所に、避難者が300人来たら、600万円です。

大災害では、数万人単位で避難者が発生します。

購入費用を考えると、気が遠くなります。

 

この取り組みでは、企業で購入するとか、ふるさと納税を使うとか、そのような形での購入を考えているようですが、とても難しいのではないかと、考えます。

 

そこで

■災害時における相互援助に関する協定を利用します。

市町村は災害を受けたとき、相互援助の協力体制を取っています。

 

これは、災害が起きたとき、お互い助け合いましょう。そのような取り決めです。

 

災害で市町村が被災した場合、

相互援助協定をしている市町村が、備蓄物資をパッケージ化して、

被災した市町村に送る。

 

これなら、費用はあまりかかりません。

事前に発送する避難所も決めておけます。

 

■国のプッシュ型支援も、

企業に発注するのではなく、

相互援助に関する協定を結んだ市町村に、物資を発注すればよいのです。

市町村は、そのお金で、備蓄物資を購入できます。

 

市町村の担当者同士は、顔の見える関係です。

 

助けてもらって、助けてくれる。

相手を思いやる気持ちがあれば、物資支援も必ずうまくいきます。