生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 災害関連死について

防災 災害関連死について

 

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

www.nishinippon.co.jp

■災害関連死

 熊本地震の、関連死が200人を超えました。

直接死が50人に比べて、関連死は200人。

地震の影響でなくなった人に比べると、その数は4倍以上です。

 

大自然の猛威でなくなったことは仕方ない。

地震による直接死については、また説明します)

しかし、関連死については、少しの知識と行動力があれば、防げたのではないか。

 

■災害関連死の原因について、調べてみます。

www.asahi.com

エコノミー症候群が原因で、血管が詰まって亡くなる。

そう考えている人が多いのではないかと思います。

しかし、そのような原因でなくなるのは、ごくごく少数なのです。

 

■災害関連死を詳しく調査していくと、

怪我をした時の消毒薬がない。

衛生管理をするための、日用品がない。

抵抗力の弱い子供やお年寄りが、物がないために、重症化して、亡くなってしまう。

 

■薬が飲めない。

持病の薬がない。病院もやっていない。

薬がないと、とっても痛い。

こんな苦しみがつづくなら……

自殺者のほとんどが、このような理由でなくなっています。

 

■ちょっと待ってください。

薬や日用品は、被災地から離れれば、たくさんあるはずなのです。

熊本県内でも、被害を受けていないところはたくさんあります。

 

エコノミークラス症候群を発生するかもしれないリスクにおびえながら、

日用品も薬もない被災地に、被災者はとどまる必要があるのでしょうか。

 

■被災地から、ちょっと離れれば、普通の街の風景です。

被害のない街に行ければ、これだけの災害関連死は、なかったのではないかと思えて、仕方ありません。