生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

帰宅困難対策 地方 燃料編 その3

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■災害時には、ガソリンの確保が困難になることを伝えました。

それでは、自動車を動かす場合、一番いいのは何でしょうか?

 

■一番に挙げられるのは、電気です。

ライフラインで、一番最初に復旧するのは電力です。

この電力を使う電気自動車は、どこでも充電できるため、地震などの災害が起きたとき、一番頼りになると考えられています。

 

■ただ、電気自動車は、まだ発展途上の技術です。

走行距離、充電時間、稼働台数、非常時の信頼性。

防災のように、命に直結するような現場は今一つです。。

 

■現状での一番良いとされているのが、ディーゼル車です。

理由は、ガソリン車に比べると、ディーゼル車は数が少ないことです。

数が少なければ、給油量も少なくなります。

東日本震災時においても、軽油はガソリンほどひっ迫しませんでした。

 

■軽油は安全な燃料であり、ドラム缶に入れて、トラックで輸送することも可能です。

ガソリンのように、専用の車を用意し、専用の施設でないと給油できないわけではないのです。

 

■災害現場では、がれきを撤去するためにバックホウやパワーショベルなどの重機が必要です。

土砂を運ぶためにダンプが必要です。

これらの機械は、軽油で動きます。

そのために、ガソリンよりも、軽油を優先的に運ぶ必要が出てくるのです。

 

■新しく車を買うのであれば、今の段階ではディーゼル車がベターです。

あと、10年もすれば、電気自動車がベストの選択になるかもしれません。

 

ただ、ダンプトラックやパワーショベルが電気で動くようになるとは思えません。

ガソリン車は、これから少なくなってくるとは思いますが、ディーゼル車はあまり変わらないのではないかと考えています。