生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

帰宅困難対策 地方 燃料編その2

みなさんこんにちは。

防災担当の農家です。

 

■災害時のガソリンについて、話をしました。

その続きです。

http://www.enecho.meti.go.jp/statistics/petroleum_and_lpgas/pl006/pdf/stptrpl006_h28_003.pdf

日本国内の、石油関係の能力を表示しておきます。

 

平成28年現在 日本国内のガソリンや軽油などを運ぶタンクローリーは5443台です。これが毎日、ガソリンスタンドと油槽所を回りながら燃料を運んでいます。

 

■みんな毎日稼働しています。遊んでいるタンクローリーはありません。

そして、タンクローリーは年々減っています。

車が減少し、ガソリンスタンドが減っているのですから、当然です。

 

■大きな災害が起きたから、一時的に被災地に派遣することはできるかもしれませんが、稼働している油槽所からの移動時間を考えると、何回もできるものではありません。

東日本大震災の時、新潟から岩手まで運んだ事例もあるようですが、その時はどれだけの時間がかかったことでしょう。

通常の業務をこなしながら、長距離移動です。ドライバーは大変だったと思います。

 

■ガソリンは、危険物質です。

常温で気化して、静電気の火花で燃え上がります。

ですから、専用の施設で製造し、専用の車両で運搬し、専用の施設でしか販売できません。

この、専用の〇〇 どこが動かなくなっても、ガソリンを販売することができないのです。

製油所から、ドラム缶にガソリンを入れて、被災地にもっていき、直接自動車に給油することはできないのです。

 

■ガソリンは、とっても注意しなければならない燃料なのです。