生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 防災事業はむずかしい。

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

防災事業は難しい。つくづくそう思います。

 

■今回の平成30年7月豪雨

 

水害があったところでも、

防災訓練や防災事業は行われていたと思います。

 

それでもこのような被害が発生してしまいました。

 

■防災事業は、

その人の生活を、プラスにすることはありません。

 

例えば、

道路を作った。

暮らしが便利になった。

図書館を作った。

暮らしが豊かになった。

 

このような事業は、

生活にプラスになることが、目に見えてわかります。

 

■しかし、

非常用のトイレを準備した。

給水車を用意した。

 

何かあったとき、

絶対に必要なものですが、

今必要なものではありません。

また、

いつ必要になるか、

それもわかりません。

 

■目に見えて

生活にプラスになることはありません。

 

生活がマイナスにならないように、

準備しておく。

 

これは

人間の心理としてとても難しいのです。

 

もしかしたら、

自分が生きている間には、

災害は起こらないかもしれないのです。

 

■防災事業に対して、

反対する人はいないのですが、

積極的に賛成する人もいないのです。

 

■もっと積極的に、

防災に取り組んでほしいと思います。

 

■もしかしたら、

自分が生きている間に

災害は起こらないのではなく、

災害が起こらない時でしか、生きていられないのかもしれないのです。