生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

避難所 一人当たりの食事を計算すると…

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■避難所での一食とは、どの程度でしょうか。

 

防災担当者は、カロリー計算をして、食事量を決めます。

 

一人一食を計算すると、おおよそ

パンならば、1個

おにぎりなら2個

クラッカーなら8枚

このくらいになります。

 

栄養バランスは偏りますが、

災害時は仕方ありません。

 

■これを、

避難者数にかけて、食料を発注します。

 

例えば、

100人の避難者が、小学校の体育館に来ていれば、

100人分のおにぎり、200個を注文します。

 

■平常時であれば、

200個のおにぎりをすぐ作れる食品会社であっても、

発災時には

その会社が、災害被害を受けている可能性があります。

 

■食料を調達できないならば、もっと遠くの食品会社へ。

平常時であれば、

2時間で届くおにぎりであっても、

災害時には、

それこそ、2日たっても届かない。

そのようなことが、発生するのです。

 

■2日もたつと、

避難所の状態も変わってしまいます。

避難者が増えて、200人になっていれば、

避難者一人に1個のおにぎり。

もし、200人を超えていれば、

一人一個も、行きわたらないのです。

 

■災害時には、

食料の調達は、とても難しくなります。

 

災害が起きたら、避難所に行けばよい。

その考え方は、とても危険です。