生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災予算 

 みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

seisanbichiku.hatenadiary.jp

 

■行政の防災対策

何か大きな災害が起こると、

防災関係の予算が、

たくさんつきます。

 

■ただし、

毎年の予算額は決まっていますから、

整備が終わった時点で、

防災関係の予算は、

災害が起こった前の予算額に、

戻ります。

そして、

徐々に減っていきます。

 

■これは、

防災の仕事は、準備しても、

その「準備したものを使わない」ことが、

最善の結果である。

そんな、矛盾した性格の事業だからなのです。

 

■ほかの事業の場合、

例えば、道路を作って便利になった。

駅前を整備して、人通りが増えた。

福祉対策をして、お年寄りが元気になった。

 

いろいろ目に見える効果があります。

 

■しかし、防災の場合は、

直接、目に見える効果はほとんどありません。

 

堤防を高くして、洪水を防いだ。

これは目に見える効果かもしれませんが、

堤防が効果を発揮するような大雨は、

やはり、ない方がいいので、

「準備したものが、使われないこと」

最善の結果ではあるのです。