生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 備えあれば患いなし

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

備えあれば患いなし。

防災で、よく語られる言葉です。

 

■備えあれば患いなし

 

この言葉の語源は

居安思危(こあんしき)

であるとされています。

 

そして、 

居安思危 思則有備 有備無患

と続きます。

 

解説すると、

 

「居安思危」

安きに居りて危うきを思う

 

「思則有備」

思えばすなわち備えあり

 

「有備無患」

備えあれば患いなし

となります。

 

平常時に、どんな危機があるか考える。

危機があると思えば、備えようと思う。

備えていれば、心配する必要なし。

 

■実は、備えあれば患いなしだけでは、片手落ちなのです。

 

例えば、

私たちは、地震を経験しています。

だから、

寝ているときに地震があったらどうなるか。

ここで寝ていたら、タンスが倒れてくるかもしれない。

棚の上のものが落ちてくるかもしれない。

落ちてこないように、金具で固定しよう。

このようになります。

 

ただ、

地震を経験していない人にとって、金具で固定する理由がわかりません。

落ちてこないように、金具で固定すればよし。

こうなります。

 

でも、固定する理由がわからないから、

掃除するから、ちょっと外しておく。

 

再度取り付けるのは面倒だし、外したままでも、まあ、いいか。

 

なんてことが起こります。

 

なんで、金具で固定しているのか、それを伝えていく必要があるのです。

 

そのとき、

居安思危 思則有備 有備無患

の流れでいかないと、なかなか、伝わりません。