生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 避難所の役割 その4

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です

前回は、情報収集提供の拠点について話しました。

今回は、私の行っている、生産備蓄システムをについて話します。

 

■生産備蓄システム

生産備蓄システムは、

避難者に野菜と水を提供する物資供給場所、

そして、

情報の収集提供拠点と物資の受け取りを組み合わせたものです。

 

指定外避難所が問題になるのは、避難者の情報を行政が把握できないこと。

そして、行政が避難者に対して、情報を伝えられないこと。

さらに、物資の受け渡しができないことです。

 

避難所には、管理者がいることが前提になっているので、どうしようもありません。

 

■生産備蓄システムの対象とする避難者は、

ライフラインが途絶したけど、自宅にいる在宅避難者。

車で避難している車中泊避難者。

テントで避難している避難者。

 

など、

衣食住のうち、衣住の部分を何とかできる人たちです。

 

生産備蓄システムは、主に情報と食料を、避難者に提供いたします。

 

ただし、あくまでも生産備蓄システムは、指定避難所の機能を補完するもの。

指定避難所にはなりません。

 

指定外避難所の避難所外避難者、

決められた場所以外に避難している人も、支援の手を差し伸べます。

 

その課題を解決するために、生産備蓄システムはあるのです。