生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 避難所の役割 その3

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です

前回は、サービス提供の拠点について話しました。

今回は、情報収集提供の拠点です

 

■避難所の役割 情報収集提供の拠点

避難者の情報がなければ、効果的な支援ができません。

 

避難所に集まってきた人の避難者台帳を作り、それを基に支援物資の配分を行います。

被災者支援の基礎となる資料です。

これがなければ、効果的な支援ができません。

 

避難所は、行政からの情報を提供します。

まずは避難所の中の情報です。

食料の配付予定とか、日用品の配付予定などです。

応急・復旧対応の情報も提供されます。

道路の通行止め情報、水道の復旧情報など、避難者のライフラインに直結する情報が提供されます。

 

避難所の中での情報は、重要なものばかりです。

 

■指定外避難所の課題

東日本大震災熊本地震では、避難所が被災して使えなかったり、余震が多く自宅にいられなかったりして、多数の避難者が発生しました。

そのため、避難所に入れない人が多く、指定外避難所がたくさんありました。

 

指定外避難所は、自然発生的にできた避難所なので、避難者台帳ができず、避難者の情報が行政に行きません。

 

そのため、支援物資が指定外避難所に届きません。

行政からの情報も、指定外避難所に届きません。

 

必要な支援が受けられず、病気になってしまう人もおり、指定外避難所には多くの課題が指摘されています。

 

■生産備蓄サポートの考え。

生産備蓄サポートでは、指定外避難所の対策を考えています。

公園や駐車場など、避難所とは指定できないけど、人が集まりそうな場所に、あらかじめ生産備蓄システムを作っておきます。

 

避難所として、「衣食住」の住は、提供できないけど、衣食と情報を提供します。

そのことによって、効果的な避難者支援をおこないます。

 

明日に続きます。