生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

ガラスの防災対策

■災害発生時に、防災拠点となる施設の耐震化が進んでいます。
新聞報道によると、学校や公民館などの施設の9割の耐震化が完了したそうです。
9割の耐震化が終わったので一安心。

mainichi.jp

熊本地震のガラス被害報告です。

http://www.itakyo.or.jp/upload/2016-kumamoto-earthquake-report.pdf

 

■しかし、意外と見落とされがちなのが、ガラスの防災対策です。
割れたガラスは、凶器になります。
熊本地震でも、建物のガラスが割れて散乱し、防災拠点が使えない。割れたガラスが上から落ちてきて2次被害を引き起こす。

そんなことがあったそうです。

 

■建物のガラスは、地震によるゆがみや、ものが当たって割れます。
今の建物は、とてもたくさんのガラスを使っています。
デパートやショールームなどでは、おおきなガラスを使っています。
あのガラスが、パリンパリンと割れるのです。

 

■強化ガラスだから大丈夫、飛散防止シートを張っているから問題ない。
そう思っている人もいるかもしれません。

 

■強化ガラスは地震などの時には役に立ちません。
パリンパリンと割れます。
また、飛散防止シートにしても、太陽の紫外線によって劣化します。劣化した飛散防止シートは役に立ちません。地震により割れたガラスは、飛散します。

 

■今のところ一番安全なガラスは、合わせガラスです。
自動車のフロントガラスに使われているガラスです。
これは、割れても飛散しません。

 

■災害時に防災拠点になる場所は、合わせガラスを導入したほうが良いです。
また、個人の住宅でも、できれば、合わせガラスの導入を考えたほうが良いです。

合わせガラスは無理! ならば飛散防止フィルムも、劣化する前に張り替えれば大丈夫です。


地震が起きたとき、家は大丈夫だったけど、割れたガラスでけがをしたでは、悔やんでも悔やみきれません。