生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

津波の記憶を刻む

■過去に津波被害を受けた教訓を、後世に残すためにつくられた石碑をデータベース化するプロジェクトが進んでいます。

寺社・石碑データベース:

 皆さんの知り合いが住んでいるところでも、石碑がある場所があるのではないでしょうか。

 

■私が住んでいるところの近くにも、このような石碑が残っています。

 こちらでは、津波供養塔の名前で残っています。

 沿岸部を中心に、津波供養塔が27基、言伝えは6伝があります。

 私の住んでいる地域が特別ではなくて、海に接しているところでは、どこでも津波被害を受けています。

 

東日本大震災以前は、このような情報を出すことは嫌がられました。

 自分の住んでいるところで、そんな被害が起きるわけがない。

 そんな情報を出して、お客さんが土地を買わなくなったら、どうしてくれるんだ。

 風評被害を出すのか!

 まあ、いろいろなことがありましたが、東日本大震災以降は、正確な情報を出すことの重要性が、わかってきたようで、あまり文句を言われることもなくなりました。

  

■必要なのは、正確な情報をもって、準備すること。

 大自然に対して、人間ができるのは、このくらいしかないのではないでしょうか。

 津波に合うような場所に住んでいないから、大丈夫ではないのです。

 旅行先、仕事先、いろいろなことで、被害を受ける可能性はあるのです。

 必要以上に、怖がる必要はありません。ただ、ちょっとだけ知識をもっているだけでだいぶ違うのです。

 皆さん、ちょっとだけ怖がって、知識を持っていください。