生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 液状化マップ

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■北海道の地震では、液状化が多数発生しました。

 

  

国土交通省では、全国の液状化危険度マップを

公開しています。

disaportal.gsi.go.jp

 

液状化は、

確かに厄介ですが、

通常のハザードマップよりは、

どうしてもランクが落ちます。

 

津波ハザードマップや、

水害のハザードマップは、命に直結するものですから、

どこの市町村でも、

力を入れて、整備を行います。

 

■ただし、

液状化については、

直接人的な被害は少ないので、

どうしても後回しになってしまいます。

 

■ただし、

新しく家を建てる場合とかは、

地盤が液状化した場合に、家への影響が大きいことから、

最近注目度が上がっています。

 

東日本大震災の時には、

関東地方で

大規模な液状化が発生し、

大きな話題になりました。

 

液状化が発生したところは、

再度、

液状化が発生する可能性があります。

ですので、

対策が必要なのです。

 

防災 応急用電力

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震では、

広域停電が発生しました。

 

苫東厚真発電所が止まっていますが、

昔の発電所もフル稼働して、なんとかやりくりしている状況です。

 

■日本では、

いざというときのために、

古い発電所も残しておこうとの

考え方があります。

 

■これは、

地震災害の多い日本において、

非常用の発電設備は、

絶対に必要だと

考えているからです。

 

■ただし、

今後日本の人口は減少し、

それに伴い、電力の使用量も落ちてきます。

 

各電力会社が、

いつまで、古い発電所を維持していけるのか。

 

これからは、

体力的に弱い電力会社から、

発電所の廃棄が始まると考えられます。

 

■今現在は、

災害が起こっても、

驚異的な速さで、停電は復旧します。

電力会社の人たちの努力には、頭が下がります。

 

でも、

それがいつまで続くのかは、

わからないのです。

 

■それぞれの家庭が、

自分を守るために、

太陽光発電など、

自給自足の電力を持っていることが

これからは必要になってくると

考えています。

防災 信号 太陽光発電

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■災害が発生後の停電時に

信号を点灯させようと思ったら、

非常用発電機が必要です。

 

現在、信号は

LED電球になって、

消費電力は少なくなってきていますが、

それでも、

発電容量の多い、非常用発電機が必要になります。

 

東日本大震災の時は、

信号を動かすため、

非常用発電機がないか、警察から問い合わせがありました。

 

ただ、発電容量の大きい発電機だったため、

要望を断ったことがあります。

 

■停電した時、

近くにある太陽光発電所の電力を

利用したらどうかと、

警察に提案したことがあります。

 

■警察からの回答は、

信頼性が担保できないので、

使うことはできない。

とのことでした。

 

信号機のメンテナンス費用はだれが負担するのか?

誰が商用電源と太陽光発電の切り替えをするのか?

夜間はどうするのか?

 

■いろいろな

ことを指摘されました。

 

こちらとしても、警察から指摘されたことを、

解決するためには、いくらお金があっても、

足りないので、

さっさと取り下げました。

 

■警察としても、

相手は善意で提案してくれているかもしれないが、

信号の運用は、

いろいろ規則がびっしり決まっていて、

それから外れるようなことは、

認められない。

 

■確かにいろいろ規則があるのかもしれませんが、

信号が動かないことで、交通渋滞が発生し、

逃げ遅れたら、目も当てられません。

柔軟な規則の運用をしてもらいたいものです。

 

防災 停電時の信号対策

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■北海道地震では、

広域停電が発生しました。

 

停電が発生した時に、

自動車を運転していて困るのが、

信号機が消えてしまうことです。

 

東日本大震災で、

停電が発生した時、

信号機が消えてしまいました。

 

私が住んでいるところは、

海岸に近く、

みんなが車で避難しようとして、

大渋滞が発生しました。

 

■県道と国道が交差する

交差点で、信号機が消えてしまい、

道路が大渋滞を起こしました。

 

■そんな時、

お巡りさんが、手信号で交通整理をしてくれればよいのですが、

お巡りさんも、

ほかの仕事で手いっぱいで、

交通整理まで手が行き届きません。

 

■その大渋滞を見かねた

近所の人が、

交通誘導をしてくれたのです。

 

■ただ、後から、

警察に厳重注意を受けたそうです。

 

なぜなら、

交差点で交通誘導ができるのは、

警察官だけで、

それ以外の人が行うと、

法律に違反して、罰則規定まであるのです。

 

地震などの非常時には、

交差点で、交通誘導をしてもいいだろうと

思いますが、

それは法律違反であり、

やってはいけないことなのです。

 

ちょっと納得いきませんが、

法律ではそうなっているのです。

防災 災害の重複

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■防災担当は、

被害想定を作ります。

 

今までは、

地震災害と

そのほかの災害を組み合わせることは、ありませんでした。

 

例えば、

台風が直撃しているときに、

地震が発生するとか、

そのような被害想定は行いませんでした。

 

■なぜなら、

大きな地震が発生する確率は低く、

それと同時に、

台風が直撃する確率は、

とても小さいからです。

 

■しかし、

今回の北海道の地震は、

台風21号の被害と、

地震の発生が、

ほとんど、期間をあけずに

発生しました。

 

ほんの数日ずれていたら、

台風の大雨の中で、

地震が発生していた可能性があるのです。

 

■災害担当者は、

最悪の事態を想定して、

対応に当たります。

 

■しかし、

台風が直撃している最中に

地震が発生したら、

どうなるでしょう。

 

大雨で河川の水位が上がっているときに、

地震が発生したらどうなるか。

 

今までは、

台風が来ている最中に、地震が来るなんて、

「ありえないよ」

それですみました。

 

■しかし、これだけ日本に直撃する台風が増えて、

しかも、地震が多発する現在、

「ありえないよ」では

すまなくなってきているのです。

 

被害想定を、

地震と台風が同時に発生した想定を、

増やす必要が出てきているのです

防災 関東電力事情

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

東京電力発電所の地図です。

赤は火力発電所

青は水力発電

黄色は原子力発電所です。

大きさは、発電量を示しています。

 

東京湾沿岸に、大きな火力発電所が集中していることが分かります。

原子力発電所が動いているときは、

発電所は分散して、首都圏での広域停電の確率は低かったと考えられます。

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■首都圏の拡大図を示します。

東京、神奈川、千葉の電力は、

東京湾沿岸の発電発電所で賄っていることが分かります。

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東京湾北部地震の予想震度図です。

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東京湾北部地震が発生した場合、

東京電力の主要火力発電所が、軒並み震度6弱の揺れに襲われることが分かります。

 

■どう考えても、

火力発電所は、止まります。

首都圏の需要を、水力発電所だけでまかなうのは不可能です。

ほかの管内の電力を融通してもらうにしても、

主力の火力発電所が止まっている状況で、

東京という大消費地の電力を賄うのは、とても、難しいのです。

 

■私たちは

自家発電できる方法を、考えておく必要があるのです。

 

 

防災 平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■北海道で、大きな地震が発生しました。

地震の活動期に入ってきていると指摘されてきましたが、

活動が、活発になってきているのは、

間違いないようです。

 

■今回の被害の特徴は、

全域停電であると、考えています。

今までも、

災害時に大規模停電の可能性が指摘されていましたが、

今回の災害で、

実際に起こってしまいました。

 

■主力となる発電所が緊急停止、

そのため、供給量が需要に追い付かず、

供給電力量と需要電力のバランスが崩れ、

被害を受けていない発電所も、

順次停止。

 

そのため、北海道全域で、停電が発生しました。

 

■同じことは、

首都圏でも発生します。

 

首都直下地震が発生した場合は、

主力となる東京湾臨海部の発電所が、

必ず停止します。

(これは、発電所に設置した震度計が、規定以上の震度を観測した場合は、点検のため必ず止まることになっているからです)

 

■首都圏では、

大量の電気を使っているため、

主力の発電所が止まると、大規模停電になる可能性が高いのです。

ですので、それに対する対策が、

必要になってくるのです。