生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 災害の重複

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■防災担当は、

被害想定を作ります。

 

今までは、

地震災害と

そのほかの災害を組み合わせることは、ありませんでした。

 

例えば、

台風が直撃しているときに、

地震が発生するとか、

そのような被害想定は行いませんでした。

 

■なぜなら、

大きな地震が発生する確率は低く、

それと同時に、

台風が直撃する確率は、

とても小さいからです。

 

■しかし、

今回の北海道の地震は、

台風21号の被害と、

地震の発生が、

ほとんど、期間をあけずに

発生しました。

 

ほんの数日ずれていたら、

台風の大雨の中で、

地震が発生していた可能性があるのです。

 

■災害担当者は、

最悪の事態を想定して、

対応に当たります。

 

■しかし、

台風が直撃している最中に

地震が発生したら、

どうなるでしょう。

 

大雨で河川の水位が上がっているときに、

地震が発生したらどうなるか。

 

今までは、

台風が来ている最中に、地震が来るなんて、

「ありえないよ」

それですみました。

 

■しかし、これだけ日本に直撃する台風が増えて、

しかも、地震が多発する現在、

「ありえないよ」では

すまなくなってきているのです。

 

被害想定を、

地震と台風が同時に発生した想定を、

増やす必要が出てきているのです

防災 関東電力事情

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

東京電力発電所の地図です。

赤は火力発電所

青は水力発電

黄色は原子力発電所です。

大きさは、発電量を示しています。

 

東京湾沿岸に、大きな火力発電所が集中していることが分かります。

原子力発電所が動いているときは、

発電所は分散して、首都圏での広域停電の確率は低かったと考えられます。

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■首都圏の拡大図を示します。

東京、神奈川、千葉の電力は、

東京湾沿岸の発電発電所で賄っていることが分かります。

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東京湾北部地震の予想震度図です。

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東京湾北部地震が発生した場合、

東京電力の主要火力発電所が、軒並み震度6弱の揺れに襲われることが分かります。

 

■どう考えても、

火力発電所は、止まります。

首都圏の需要を、水力発電所だけでまかなうのは不可能です。

ほかの管内の電力を融通してもらうにしても、

主力の火力発電所が止まっている状況で、

東京という大消費地の電力を賄うのは、とても、難しいのです。

 

■私たちは

自家発電できる方法を、考えておく必要があるのです。

 

 

防災 平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■北海道で、大きな地震が発生しました。

地震の活動期に入ってきていると指摘されてきましたが、

活動が、活発になってきているのは、

間違いないようです。

 

■今回の被害の特徴は、

全域停電であると、考えています。

今までも、

災害時に大規模停電の可能性が指摘されていましたが、

今回の災害で、

実際に起こってしまいました。

 

■主力となる発電所が緊急停止、

そのため、供給量が需要に追い付かず、

供給電力量と需要電力のバランスが崩れ、

被害を受けていない発電所も、

順次停止。

 

そのため、北海道全域で、停電が発生しました。

 

■同じことは、

首都圏でも発生します。

 

首都直下地震が発生した場合は、

主力となる東京湾臨海部の発電所が、

必ず停止します。

(これは、発電所に設置した震度計が、規定以上の震度を観測した場合は、点検のため必ず止まることになっているからです)

 

■首都圏では、

大量の電気を使っているため、

主力の発電所が止まると、大規模停電になる可能性が高いのです。

ですので、それに対する対策が、

必要になってくるのです。

 

防災 誤報の時の対応

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■防災広報無線で、津波警報が流れました。

  

「いきなり、津波警報か! 津波注意報ではなく、津波警報かよ」

 

その時、自分は夏休みをとっておりました。

私の住んでいるところは、海岸から約3キロ、

10m級の津波が来た場合は、すぐに避難する必要があります。

 

震源域が分かれば、

おおよその到達時間が分かります。

 

■すぐにテレビをつけました。

「ん?」

 

速報も、テロップも流れておりません。

 

スマートフォンを確認します。

非常参集メールが来ておりません。

 

■「あれ?」

災害が起きたら、非常参集メールが届きます。

これはちょっとおかしい

そう感じました。

 

■そうすると、防災無線から、

「ただ今の津波警報は、誤報でした」

そのようなアナウンスが流れてきました。

 

思わず、脱力した一瞬でした。

 

■今回の津波警報誤報でしたが、

いろいろ考えさせられることがありました。

 

非常持ち出し袋が不十分であったこと。

これは、食料等の入れ替えの時期で、

スカスカでした。早急に対応する必要があります。

 

貴重品についても、まとめが不十分でした。

 

誤報であっても、それを利用する心構えが大切です。

肝に銘じた一日でした。

防災 暴風雨災害

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■今回の台風21号は、暴風雨をもたらしました。

特に、

暴風の影響を受けました。

 

■雨、風の影響が

あまりないにもかかわらず、

風の影響を考慮して、電車が運休になるのは、

久々の経験でした。

 

■災害担当者として

暴風の場合は、

あまりやることがありません。

 

大雨であれば、

災害対応として、

道路冠水する場所の確認とか、堤防危険個所の見回りとか、

いろいろあるのですが、

暴風の場合は、

どこで何が起こるかわからないのです。

 

ですので、対応のしようがありません。

 

■一度、

竜巻が発生したことがあります。

 

ただ、

避難勧告とか、避難指示を出すことはありません。

それこそ、

竜巻は、どこで発生するかわからないからです。

 

■防災担当としては、

暴風はほかの災害に比べると、

緊急度合いが下がります。

 

■しかし、(ここからは農家目線です)

農家としては、緊急度が上がります。

 

職場はゆっくりですが、

家ではピリピリする。

そのような状態になります。

 

■何はともあれ、

被害が少ないことを願うしかありません。

 

危機管理 風邪をひきました。

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■夏風邪をひきました。

37度から38度の微熱が続きました。

 

体調が悪くて、

寝ておりました。

 

■これではいけない。

 

もしかしたら、

この体調が悪い時に、

災害が起こるかもしれないのです。

 

■この微熱が続いている状況で、

災害対応ができるのか?

 

災害対応ができたとしても、

風邪のウイルスを、ばらまくことになってしまうのではないか。

 

防災担当者として、反省しなければならないことが

たくさんありました。

  

■災害を止めることはできませんが、

自分の体調管理をすることはできます。

 

自分の体は、自分で守る。

 

それは、

災害などの外からでもあり、

体調を整えておくなどの、内からのものでもあります。

 

■これから、

内と外から対策をとっていきます。

 

防災 インドネシア 地震対策

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

インドネシアでは、

高床式の住宅が多くありました。

 

一階部分は土間になっていて、

壁がありません。

 

2階部分が生活スペースです。

 

熱帯気候では、

そのほうが、過ごしやすいのではないかと思います。

 

■ただ、この形式は、

地震に対して弱いです。

単に柱で支えているだけですから、

地震が来たら、簡単に崩れます。

 

■また、

そのほかの家も、

煉瓦とモルタルを使った、伝統的な家がほとんどです。

 

たぶん、地震が来たら、

崩れてしまうでしょう。

 

■なぜかこのような家で、気にならないのか?

 

それは、インドネシアは「豊か」だからです。

 

■庭に、

ココヤシ、マンゴー、バナナ、いろいろなものを植えてあります。

それが一年中、実をつけます。

 

飢えることはないのです。

 

また、

寒さで凍死することもありません。

 

■餓死することも、凍死することもないのです。

とても豊かな国だから、

これだけ、おおらかに生きていける。

そう考えています。