生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

防災 防災事業はむずかしい。

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

防災事業は難しい。つくづくそう思います。

 

■今回の平成30年7月豪雨

 

水害があったところでも、

防災訓練や防災事業は行われていたと思います。

 

それでもこのような被害が発生してしまいました。

 

■防災事業は、

その人の生活を、プラスにすることはありません。

 

例えば、

道路を作った。

暮らしが便利になった。

図書館を作った。

暮らしが豊かになった。

 

このような事業は、

生活にプラスになることが、目に見えてわかります。

 

■しかし、

非常用のトイレを準備した。

給水車を用意した。

 

何かあったとき、

絶対に必要なものですが、

今必要なものではありません。

また、

いつ必要になるか、

それもわかりません。

 

■目に見えて

生活にプラスになることはありません。

 

生活がマイナスにならないように、

準備しておく。

 

これは

人間の心理としてとても難しいのです。

 

もしかしたら、

自分が生きている間には、

災害は起こらないかもしれないのです。

 

■防災事業に対して、

反対する人はいないのですが、

積極的に賛成する人もいないのです。

 

■もっと積極的に、

防災に取り組んでほしいと思います。

 

■もしかしたら、

自分が生きている間に

災害は起こらないのではなく、

災害が起こらない時でしか、生きていられないのかもしれないのです。

 

防災 豪雨災害 どうしよう

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■今回の平成30年7月豪雨では、

ものすごい量の雨が降りました。

 

6月28日から7月8日までの雨量が、

高知県馬路村 1852ミリ

岐阜県郡上市 1245ミリ

佐賀県佐賀市 904ミリ

福岡県福岡市 859ミリ

 

1852ミリだと、大人の男性の身長よりも

多い雨が降ったことになります。

 

■水防計画では、

50年に一回の雨に耐えられるように、

川の堤防などは作ります。

今回の雨は、

それこそ想定外の雨が降りました。

 

■今回の雨を想定して、

水防計画を立てろ、そんなことを言う人が出てくるかもしれませんが、

今回の雨に対応するような水防計画を立てようとすれば、

それこそ、市街地の真ん中に

水防用の遊水地(雨を一時的にため込むもの)を

東京ドーム何個分の単位で作らなければなりません。

 

■いくら、川の堤防を強化しても、

川を流れて、海に行くよりも、

上から降ってくる雨の量が多いのです。

 

■とても、人が対応できる範囲を超えています。

 

そんな時にできることは、

逃げることしかありません。

 

■水害で逃げるためには、

早めの行動しかありません。

自分が地盤の低いところ、

あるいは、水が集まってくるところに住んでいる場合は、

「すぐに逃げる」ことが重要です。

防災 報道対応 とっても難しいのです。

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■何か災害が起こると、

防災担当部署には、報道機関から電話がかかってきます。

 

■即、電話がかかってくるのは、NHKです。

地震があったら、すぐにかかってきます。

「被害情報はありませんか?」

 

地震発生からそんなに時間がたっていないのに、

情報が入っているわけないだろう!

心の中で思いながら、

「まだ、災害の情報は入っておりません」

 

そのように答えます。

 

■報道機関からの電話対応は大変です。

特に夜間ですと、

宿直しかいませんし、

職員が参集するのにも、

時間がかかります。

 

■その間に、

報道機関から連絡があると、

そのことに人手がとられて、

しまいます。

 

■ただ、

報道機関がいないと、情報は伝わりませんし、

また、

報道機関のほうが、フットワークが良いので、

防災担当者が、被害情報を集めるのも、

報道機関を利用したりしています。

 

■防災担当として、

報道機関を邪魔者扱いしているわけではありません。

 

ただ、

時々、とっても偉そうに、横柄な態度で

連絡してくる報道機関があります。

 

報道機関だから、

あなた方は答える義務がある。

そのように考えてい記者がいることも事実なのです。

 

■できるだけ丁寧に答えるようにしていますが、

報道対応は、

とっても難しいのです。

 

 

水害 避難するときはスニーカー? 長靴?

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■みなさんは、

水害にあったとき、

どのようにして避難しようと考えていますか?

 

■洪水で道路が水浸し。

その中を避難しなければならない時、

長靴で避難するのか。

それとも、スニーカーで避難するのか。

 

■専門家の中には、

長靴だと、

水位が高く、長靴の中に水が入ってきたとき、

歩けなくなってしまうから、

スニーカーで避難しなさいと指導する人がいます。

 

■ただ、実際に

スニーカーで水の中を歩くと、

スニーカーの中に水が入り、歩きにくく、

滑って、踏ん張りがききません。

 

■ましてや、

泥が流れてきているような状態だと、

スニーカーは泥から抜けにくく、脱げてしまいます。

 

■そんな時に役立つのか

田植え用の長靴です。

 

特に、

「指付き」の長靴。

 

これは、地下足袋のように、

つま先が二つに割れていて、

泥から抜けやすく

滑りにくく

泥の中を歩きやすくなっています。

 

■洪水が起こったとき、

いろいろなものが流れてきます。

それこそ、病気の原因になるようなものも、

たくさん流れてきます。

 

そのような中を、

スニーカーで歩くことは、

お勧めできません。

 

■また、

長靴の中に水が入るような水深は、

膝から上くらいです。

 

この水深だと、

水流が強く、転んで

流される可能性があります。

 

そのため

膝上以上に水深がある場合は、

避難してはいけません。

 

二階に避難するなどして、救助を待ってください。

地震 震度5弱

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

7月7日の夜に、地震がありました。

 

震度5弱でした。

 

■揺れは、大したことはなかったのですが、

気になったのは、その継続時間です。

 

カタカタと動き始めて、

ゆらゆらと揺れます。

ちょっと揺れる時間が長いなと、

感じました。

 

1分以上、揺れが続いていると、

津波の発生を疑わなくてはなりません。

 

 

■今回は、

震源が深かったので、

津波の発生はありませんでした。

 

ほっと胸をなでおろします。

 

■今までの経験上、

震度4は被害なし、

震度5弱はほとんど被害なし。

震度5強以上になると被害発生になります。

 

■今回の地震は、

一か所だけ震度5弱でした。

そのほかは、震度4でした。

 

■おかげで、大きな被害にならず、

本当によかったです。

 

しかし、

この地震の影響で、

地盤が揺さぶられました。

 

■今後、

大雨の発生が予想されます。

地震があった後は、

土砂災害の危険性が増加します。

 

過去に、

土砂災害があった場所では、

今後、土砂災害に対する警戒が必要になります。

 

■防災担当のぼやき。

仕事が忙しくなります。

防災担当の仕事が忙しくなると、

ろくなことがありません。

防災 待機時間……

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

■変な時間に書いてます。

 

■九州、中国四国、近畿地方は、

大荒れです。

 

警報ではなく、

「特別警報」が、

多くの県で出ています。

 

■テレビでは、濁流が、

街を飲み込んで、

街全体が、沼のようになっています。

 

■こうなってしまうと、

もう避難すること自体が危険です。

 

それこそ、

自宅の2階に逃げて、

救助を待つしかありません。

 

■大阪北部地震で被害を受けたところは、

大変です。

地震で地盤が緩くなっているところに、

この雨です。

いたるところで土砂災害が発生すると、

考えられます。

 

こんな時は、それこそ、

さっさと避難するに限ります。

 

■迅速に避難するためには、

避難に慣れておくしかありません。

 

災害が発生しないところに住んでいる人は、

避難に慣れていません。

 

やったことのない避難をすることは大変です。

 

■今回の大雨は、

あまり被害を受けたことのない地域に

大雨が降りました。

 

今まで避難したことがない人たちが、

逃げ遅れたのではないかと思います。

 

■日本に住んでいる限り、

災害はどこでも起きます。

すぐに避難する準備だけは、とっておく必要があるのです。

 

 

 

防災 エレベーター救出訓練

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

昨日は、設定ミスで投稿が行われませんでした。

本日2回目の投稿になります。

 

■エレベーター救出訓練

ほかの防災担当と話したことがあるのですが、

エレベーター救出訓練をしたことがある人は、

本当に少ないです。

 

ちなみに私もしたことがありませんし、話した人の中で、

やったことのある人はいませんでした。

 

■ただし、私の仕事をしている建物にも

エレベーターはありますし、

いざ地震があったときは、

エレベーターのとじ込みの可能性はあります。

 

■これから、

エレベーターの救出訓練を

積極的に、取り入れていこうと考えています。

 

■ちなみに

エレベーターのとじ込みが発生して、

エレベーターの中で、気分が悪くなったとかの緊急事態が発生したら、

迷わず、

119番に連絡してください。

 

消防隊員は、

エレベーターからの救出訓練をしておりますし、

専用の工具を持っております。

 

エレベーターの管理会社と連絡がつかない時は、

消防に連絡するのも、一つの方法です。

 

■ただし、

大震災が起こったときは、

消防も大忙しになります。

 

やはり、

各自が生き残る方法として、

訓練をしておくことが、

重要になります。