生産備蓄 (防災担当の災害対策ノート)

兼業農家の防災担当者が、農業と災害対策について語ります。

生産備蓄 アクアポニックス 野菜

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

 

■アクアポニックスで栽培した野菜が、だいぶ大きくなりました。

全く肥料を与えず、

しかも、

無加温のビニールハウスで

これだけ生育するとは、思いませんでした。

 

■朝、ビニールハウスに入ると、内側が凍っています。

これは、水槽や野菜ベットから蒸発した水分が、

冷やされて、凍りついたものです。

 

それほど気温が下がるのに、

これだけの野菜が、育つとは、

自分でも予想外でした。

 

■隣に普通のビニールハウスがありますが、

こちらは、寒暖の差が大きいようです。

 

アクアポニックスのあるビニールハウスは、

水が多くあるため、寒暖の差は小さくなっています。

 

このことも、冬場でもよく生育している理由の一つです。 

 

 

■種から育てたものは、

稚苗の時に、

寒さに当たったためか、あまり大きくなりません。

 

他の場所で、苗を作り、

移植する方法を考えていかねばなりません。

そのあたりが課題になると、

考えています。

 

 

地域防災計画の見直し 千葉市 災害時保育所

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

今日は、災害時保育所の確保についてです。

 

■現状

いろいろな人がいる避難所で、

小さな子供たちと一緒の生活は、大変です。

 

子供たちを避難所に連れてくるのをためらって、

車中泊になったりする家族が、多くいます。

東日本大震災でも、熊本自身でも

多く発生しました。

 

■今までの対策

福祉避難所に、

親と小さな子供たちのスペースを作り

そこで生活するようにしていますが、

それも十分ではありません。

 

■現状 

災害におびえる子供たちのために、親がそばにいることは、

とても大切なことです。

 

それでも、ある程度落ち着いてきたら、

復興のために人手が必要です。

また、仕事をして収入を得ることも必要です。

 

保育所に子供を預けていたお母さんは、

仕事を持って働いていた人たちです。

 

その人たちが、

保育所に子供を預けられずに、いる。

そのことは、

災害の「復興の足かせ」になりかねません。

また、「生活再建のための収入」を得られないことになります。

 

■まとめ

いち早い災害時保育所の立ち上げは必要です。 

 

地域防災計画の見直し 千葉市

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

千葉市が地域防災計画の修正案を発表しました。

 

千葉市地域防災計画修正案(平成29年度修正)

https://www.city.chiba.jp/somu/kikikanri/documents/h30-3gaiyou_pabukome.pdf

 

熊本地震後、

地域防災計画の修正が行われていますが、

パブリックコメントを発表したのは、

市町村では、千葉市が、一番なのではないでしょうか。

 

この中では、

「指定避難所外で生活する被災者の対策の強化」

「備蓄・物流対策の強化}

「災害時保育の見直し」

このことが、

とても有効なのではないかと考えます。

 

指定避難所外避難者には、このブログでもいろいろ取り上げております。

備蓄・物流対策も同様です。

 

■災害時保育

これは、私も気が付きませんでした。

 

しかし、これはとても大切なことです。

働いているお母さんたちが、安心して子どもたちを預けられる場所。

絶対必要です。

 

明日に続きます。

防災 帰宅困難 靴ずれ対策

みなさんこんにちは。

防災担当の農家です。

 

昨日は、大災害時の線路の復旧は、

「貨物」が優先されると書きました。

 

それを踏まえて、帰宅困難について考えます。

 

首都直下地震が起きた場合、電車は止まります。

また、貨物輸送を優先的に復旧させるため、

通勤路線は後回しになります。

 

東日本大震災

2011年3月11日

東京にいた人は、自分の足で、家に向かいました。

その時、どんなことに苦労したでしょうか。

 

■靴ずれ

長距離を歩いて、靴ずれできて、痛かった。

このような声をたくさん聞きました。

このブログを読んでいる人の中にも、そのような経験を

した人が多いのではないでしょうか。

 

靴ずれ対策として、バンドエイドがおすすめです。

最近は、色々便利なものが出ています。

www.band-aid.jp

ただし、靴ずれ専用のものは、他のものに応用が効きません。

 

ハイドロコロイド素材のものは、

災害時の、色々な傷に対応することも可能です。

 

ハイドロコロイド素材の、

バンドエイドを

ぜひ、カバンの中に入れておきましょう。

 

燃料輸送 鉄道輸送 その3

みなさん、こんにちは。

防災担当の農家です。

 

燃料輸送の続きです。

 

■首都直下地震が起き、

製油所が被害を受けて、稼働を停止した場合、

燃料輸送の主力として

真っ先に考えられるのは、

タンクローリーによる輸送です。

 

ただし、これはかなり無理があります。

 

いままで、首都圏で稼働していたタンクローリーは、

臨海部の製油所で作られた燃料を、

直接、首都圏に運ぶことを目的としていました。

 

それを東海や、東北から運ぶのです。

時間もかかるし、現実的ではありません。

 

■燃料の鉄道輸送

そうなると、鉄道輸送をすることになります。

被害を受けていない路線を選定することになります。

また、被害を受けていたにしても、

そちらの路線を優先することになります。

 

候補として考えられるのは、

東海道本線

東北本線

です。

 

この路線を集中的に復旧させることになるでしょう。

山手線や総武線などは、後回しです。

 

災害が発生したときは、人を運ぶよりも、

物資を運ぶことが優先になります。

 

 

 

 

 

燃料輸送 鉄道輸送 その2

みなさんこんにちは。

防災担当の農家です。

 

鉄道輸送の続きです。

 

大災害が発生した時、燃料の確保が課題になります。

 

東日本大震災の時、関東の製油所はあまり被害を受けませんでした。

そのため、関東から東北へ燃料を、確実に輸送することができました。

 

■首都直下型地震

首都直下型地震が起きた場合は、

東京湾の製油所が被害を受ける可能性が高いです。

 

精油能力

日本全体351万バレルのうち

141万バレル(東京湾と鹿島)が首都圏にあります。

最悪、約4割の製油所が被害を受けることになります。

 

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石油連盟

首都直下地震が起きた場合、

首都圏以外の製油所から、燃料を供給してもらうことになるのですが、

そのルートを考えます。

 

関西、東海からの燃料輸送

東北からの燃料輸送

2方向の燃料輸送が考えられます。

 

輸送方法として、

海上輸送

トラック輸送

鉄道輸送

この3つが考えられます。

 

首都直下地震の被害想定を考えて、

対策計画を立案すると、

頭が痛くなります。

 

明日に続きます。

 

 

 

燃料輸送 鉄道輸送

みなさんこんにちは。

防災担当の農家です。

 

燃料輸送について考えます。

これは、鉄道輸送用のタンク車です。

一つのタンクに、ガソリンが61000リットル入ります。

これが、16両つながっています。

一つの編成で、976000リットルのガソリンを運ぶことができます。

この編成で、

約2万台の自動車を満タンにすることができます。

 

東日本大震災

東日本大震災では、仙台の製油所が被害を受けて、

製油することができなくなりました。

鉄道も、線路が被害を受けて、鉄道輸送ができなくなりました。

 

福島県郡山市は、磐越西線のみが、

使えたようです。

当時の状況を、再現したものが、ありましたので、

貼り付けておきます。

www.youtube.com

 

■いい話だなあ。

 

ところが、防災担当はそうはいきません。

ここから、どうしようが始まります。

 

製油所と鉄道のターミナルが集中する、

首都直下地震が起きたらどうなるか。

 

明日に続きます。